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一人で思いっきり泣きたい。
「神山くん、東京戻らなきゃいけないんだよね？
お礼は改めてするね」
「礼なんかいらんわ。
あ、やっぱ、今してもらおかな。
青い鳥で、なんか奢ってや。
俺、朝からなんも食べてないねん」
そんな気分には到底なれそうにない。
でも、私のために、
わざわざ来てくれたのに、
無碍には出来ないし。
「神山くん、人に見られたら困らない？
女の子たちに見つかるかも」
「・・・そやけど。
今のA、一人にしたくない」
「私は大丈夫。
こういう時、むしろ一人になりたいから」
「・・・けど。
俺ら、俺は、」
何か言いかけた神山くんを遮って。
「友達だからって言うんだよね？
なら、いい。
一人でいた方がマシだから」
ひどい言い方してしまった。
怒るかと思ったのに、
神山くん、傷付いた顔してる。
胸が痛くて痛くて、
普通にしてられなくて。
最低だ・・・
「A、俺は・・・」
神山くんが何か言いかけた時。
「あれ？神ちゃん？
え、Aもおるやん！
こんなとこで、どうしたん？」
神山くん越しに、大毅の声が聞こえてきた。
私たちの異様な空気を察したのか。
「あっ、ごめん。
なんか俺、邪魔者？
消える消える」
大毅が焦って、
大学に逆戻りしようとしてるから。
「大毅、待って」
藁にも縋る思いで、呼び止めてしまった・・・
気まずさに耐えられそうになかった。
大毅なら、
私のこの人生最大の失敗を、
取るに足りない、
笑い話にしてくれるだろうと思うから。
結局、３人で戻ることになった、青い鳥。
窓際の席はもう空いてて、
そこに座った。
「ごめんなさい。
大倉さん、ココア、もう作ってましたか？」
メニュー取りに来てくれた大倉さんに謝る。
「いや。
まだやったからセーフやで」
「すいません。
僕が急に連れ出してしもたから」
神山くんにまで、謝らせてしまった。
ずっと自己嫌悪の嵐が吹き荒れてる。
「ごめん。
あっ、もしかして、君が智？
神崎さんがよう話してた」
「はい。神山智洋と言います」
「どっかで見たことある顔やねんけど、
なんでそんなん思うんやろう」
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fool(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます🥰かなり前に書いたものなのですが、とても嬉しいです〜💖今はBLしか書いてなくて💦過去作品でよろしければまだプレイリストの方にでも遊びに来て下されば泣いて感激します🥺素敵な感想感動しました💕 (10月1日 19時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初めまして。検索から参りました。とても心に残る素敵な小説でした。一途な赤さんも良かったし、離れても気持ちが繋がってた緑さんも素敵すぎて……語彙力がなくて申し訳ないのですが、大好きなお話です。幸せな気持ちになりました！今後も頑張ってください！ (10月1日 18時) (レス) @page29 id: 725aa510ef (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - 完結おめでとう＆お疲れ様でした(^^) foolさんらしい素敵なお話でした、とても楽しかったです(*^^*) ありがとうございました♪ (2021年2月11日 4時) (レス) id: 3389004d8b (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます！前に神ちゃん派ですとコメントしましたが途中のしげが切なくて胸が締め付けられたり神ちゃんと中々くっつけなくてモヤモヤしたり。ハラハラドキドキとても楽しめました♪しげも幸せになれて良かった！次の作品も楽しみにしてます (2021年2月9日 21時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
お風呂場の狸(プロフ) - 完結おめでとうございます！終始素晴らしすぎました(;-;)本当にお疲れ様でした(*´ω｀*) (2021年2月9日 17時) (レス) id: 2489012008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月19日 17時
