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「うん、大毅も」
「じゃあな。
俺、帰るわ。
流星に迎えに来てもらえや」
「大毅、ほんまにありがとう。
大毅も気をつけて。
仕事、頑張ってな」
そう答えた、ともを置き去りして。
チャリに跨って、
菜の花の中を駆け抜けた。
今すぐ流星のとこ飛んで行きたいやろ？
俺なんか、おらん方がええ。
それは単なる言い訳で。
これ以上そばにおったら泣いてまいそうやっただけ。
駆け抜けて行く、川縁の堤防。
涙は風に千切れて、消えてくはずや。
ほんまに、好きで、好きで。
こんなに無我夢中になって恋する季節は、二度とない。
大人になって、
いつか歳を取って、
思い出すのは、きっと、とものこと。
泣いて泣いて泣いて。
自分の全部賭けて愛せたことを誇りに思おう。
俺の本気の初恋が終わった・・・
それからしばらくして、
俺らは大学の卒業式を迎えた。
ともと流星はまだ付き合うてるわけやないみたい。
そういや、流星が、
前に卒業式まで待つって言うてたっけ。
俺に気ぃ使う必要ないのに思たけど、
それも、二人らしいなって。
ケジメの付け方いうか。
校舎の壁に展示された、
卒業制作のバカでかい、俺らの合作。
色々なことがあったけど、
なんとか完成、間に合うた。
ともがいつも描いてる空をモチーフにした。
ここから、未来の空に向かって羽ばたいていけるように。
「なかなかええ出来栄えやな」
俺の隣には、いつの間にか、
袴姿のともが立ってて・・・
「うん。
すごい良い作品やと思う」
そう答える。
流星は？
振り返って見たら、
流星は、小瀧と二人、廊下で女子に囲まれてた。
思わず降って沸いた、
二人きりの時間。
「自画自賛やな」
「ほんまや」
いひひって笑うと出来る、
お揃いの、目の下の笑窪。
可愛ええなあ。
どうしたってまだ、大好きやねん。
少し前まで、
当たり前に抱き寄せて、キス出来たのに。
今は、触れることさえ叶わん。
ここを出たらもう、
会うことさえ・・・
これからは、
誕生日を祝うのも、
クリスマスを過ごすのも、
俺やない。
チャリの後ろに乗っけて、街を走るのも。
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fool(プロフ) - tmさん» tmさ〜ん💕コメント嬉しい〜🥹確かに史上初かもです〜見切発車で詳しい内容が決まってるわけではないのですが甘々な二人になるよう考えたいと思います🥰このどん底から赤くんが這い上がれるよう見守ってて下さいね〜 (11月18日 23時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
tm(プロフ) - 再始動嬉しいです( т т )！！こんなボロボロの赤くん、foolさん史上初めてですかね？！赤くん可哀想で可哀想で、とっても可愛いです()緑くんとの幸せな未来が待ってますように祈りながら読ませていただきます😭🙏🏻🙏🏻 (11月18日 14時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - mayumi811さん» ありがとうございます💕オリジナルの時からの読者様なんて🥺嬉し過ぎます。青くん落ちの素案は出来ているので、赤くん落ちの後、かけたらなあとは思ってます。先にはなると思いますが、よろしくお願いします😊 (8月24日 15時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi811(プロフ) - 原作も読んでいてとても大好きなお話だったので、今回うぇすとverが読めてとても嬉しいです。アンケート結果とは異なりますが、いつか原作通りに青くん落ちの結末も読みたいと思っているのでよろしくお願いいたします。 (8月24日 10時) (レス) @page22 id: f281936ba9 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 赤落ちに一票です！自分の全てを受け入れてくれるのは青だけだと恐れていた緑ですが、赤が緑の過去を知ったうえで受け止めた今、やっと青と赤は同じスタートラインに立ったと思います。どっちの彼といる自分が好きか、緑君にはよく考えて答えをだしてほしいです。 (8月24日 9時) (レス) id: 68f920d635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2023年8月21日 17時
