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「とも、そんな顔せんでも平気やで？
転んでもうて、ちょっとぶつけただけやから」
立ち上がった流星が、
ともに優しく微笑みかける。
最初っから、知ってたで。
俺やなくて、
少し先におる、流星ばっかり見てたこと。
なんで俺やないんやろう。
あんなに二人きりの時間積み重ねて。
なんべんも身体重ねて。
あんなに可愛いて。
俺に甘えてくれて。
それやのに・・・
俺を好きやった気持ちも全部、
嘘やって言い切れるん？
悲しくて、胸がずたずたやのに。
俺は笑う。
「とも、風邪ひきさんやのに、
出て来たらあかんやん」
駆け寄って、ともの手を繋いだら、
ほんまに熱っぽくて。
仮病を疑った自分を、
死ぬほど嫌悪した。
ともは逃げるために、
そんな嘘つく子やないのに。
「風邪薬切らしてたから・・・」
「そんなん俺に頼めばええやろ？」
「大毅、俺はもう大毅とは一緒には」
「ええから、はよ中入るで。
じゃじゃーん。
実は俺、風邪薬持って来てんねん。
以心伝心やな？」
「あの」
続きは言わせへん。
「行こ。
こんな寒いとこおったら、
余計熱上がる」
ともの手を引いて、
強引に東棟へ入ってく。
背中に突き刺さる、流星の視線が痛い。
ともが、ほんの一瞬、
流星を振り返った。
二人で目配せして、
愛情確かめ合うてんの？
最初から最後まで、
俺はただのピエロ。
クソだっさ。
けど、俺にはそんぐらいが似合うてる。
どんだけかっこ悪く足掻いてもええから。
ともを俺んとこに留めておきたい。
どこにも行かせたくない。
体温計が示す温度は、38度。
「寝とかなあかんわ」
「うん。
大毅、帰ってもええよ。
風邪、うつるとあかんし」
「彼氏やねんから。
看病するんは当たり前や。
食欲戻った時のために、
お粥さん作っといたるわ」
「ええよ、そんな、悪いし」
他人行儀に遠慮するんが辛い。
一昨年の冬、
風邪ひいた時には、
甘えてきたのに・・・
「ええから。
ほんまに寝んと。
治らへんわ。
明日から学校始まんねんで」
「うん・・・」
ベッドの中、ともが目を閉じた。
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fool(プロフ) - tmさん» tmさ〜ん💕コメント嬉しい〜🥹確かに史上初かもです〜見切発車で詳しい内容が決まってるわけではないのですが甘々な二人になるよう考えたいと思います🥰このどん底から赤くんが這い上がれるよう見守ってて下さいね〜 (11月18日 23時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
tm(プロフ) - 再始動嬉しいです( т т )！！こんなボロボロの赤くん、foolさん史上初めてですかね？！赤くん可哀想で可哀想で、とっても可愛いです()緑くんとの幸せな未来が待ってますように祈りながら読ませていただきます😭🙏🏻🙏🏻 (11月18日 14時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - mayumi811さん» ありがとうございます💕オリジナルの時からの読者様なんて🥺嬉し過ぎます。青くん落ちの素案は出来ているので、赤くん落ちの後、かけたらなあとは思ってます。先にはなると思いますが、よろしくお願いします😊 (8月24日 15時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi811(プロフ) - 原作も読んでいてとても大好きなお話だったので、今回うぇすとverが読めてとても嬉しいです。アンケート結果とは異なりますが、いつか原作通りに青くん落ちの結末も読みたいと思っているのでよろしくお願いいたします。 (8月24日 10時) (レス) @page22 id: f281936ba9 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 赤落ちに一票です！自分の全てを受け入れてくれるのは青だけだと恐れていた緑ですが、赤が緑の過去を知ったうえで受け止めた今、やっと青と赤は同じスタートラインに立ったと思います。どっちの彼といる自分が好きか、緑君にはよく考えて答えをだしてほしいです。 (8月24日 9時) (レス) id: 68f920d635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2023年8月21日 17時
