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青side
神山のお母さんが、
決定的な証拠掴んでるわけでも、
警察に言うわけでもない知って、
安心したんもあるねやろな。
名残惜しそうな、お母さんとも、その場で別れた。
悪魔の所業が染みついた家になんて、
帰りたくないに決まってる。
二人きりになった、境内。
白く消えていく、ため息。
「このまま、消えたいな・・・」
呟いた一言は、あまりにも悲しくて。
「そんなこと言うなや。
俺のそばにおって。
神山がおらな、生きてる意味さえない」
今度こそ、ここを捨てて。
新しく生き直そう。
二人で。
寮には戻らずに、
いつかと同じ、鎌倉の海を目指した。
時を忘れたかのように、
いつか来た波を二人で眺めて・・・
降り出した雪のせいにして、
終電を逃した。
泊まったのは、寂れた宿。
窓の外には、はらはらと雪が降り続いてて、
神山は、その様子を畳の上にペタンと座って、眺めてる。
その肩が少し震えてる。
「寒い？」
聞きながら、
返事は待たずに背中から包み込むように抱きしめた。
お互いに薄い浴衣しか身に付けてなくて。
神山の温度を感じる。
幸せやのに、
どうしてこんなに切ないんやろう。
自分が犯そうとしてる罪の大きさに、
震え出しそうに怖いくせに。
もう引き返されへん。
惹き合うように口付けて、溶けてゆく。
浴衣の帯に手をかけると、
神山の体が少し、びくんと跳ねた。
それが刺激になって、更に昂ってゆく、心。
するする、布の擦れる音。
合わせから覗く、真っ白な肌が、
胸に澱んでた罪悪感を麻痺させて、
この子を自分だけのものにしたいっていう、
欲望に支配されてく。
こうなること、
初めから決まってた。
俺らは、運命で繋がれてる。
人を傷付けた分の罰が、
どれ程のもんかは分からへん。
この恋を手に入れるためなら。
俺は、どんな罰でも受ける。
「神山・・・好きや」
敷かれてた布団の上に寝かせて、
上から見下ろす。
神山の頬も耳も首筋も、ほんのり赤く染まってる。
逸らされた視線。
「藤井くん、待って。
あの、お風呂、もう一回、入ってくる」
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fool(プロフ) - tmさん» tmさ〜ん💕コメント嬉しい〜🥹確かに史上初かもです〜見切発車で詳しい内容が決まってるわけではないのですが甘々な二人になるよう考えたいと思います🥰このどん底から赤くんが這い上がれるよう見守ってて下さいね〜 (11月18日 23時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
tm(プロフ) - 再始動嬉しいです( т т )！！こんなボロボロの赤くん、foolさん史上初めてですかね？！赤くん可哀想で可哀想で、とっても可愛いです()緑くんとの幸せな未来が待ってますように祈りながら読ませていただきます😭🙏🏻🙏🏻 (11月18日 14時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - mayumi811さん» ありがとうございます💕オリジナルの時からの読者様なんて🥺嬉し過ぎます。青くん落ちの素案は出来ているので、赤くん落ちの後、かけたらなあとは思ってます。先にはなると思いますが、よろしくお願いします😊 (8月24日 15時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi811(プロフ) - 原作も読んでいてとても大好きなお話だったので、今回うぇすとverが読めてとても嬉しいです。アンケート結果とは異なりますが、いつか原作通りに青くん落ちの結末も読みたいと思っているのでよろしくお願いいたします。 (8月24日 10時) (レス) @page22 id: f281936ba9 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 赤落ちに一票です！自分の全てを受け入れてくれるのは青だけだと恐れていた緑ですが、赤が緑の過去を知ったうえで受け止めた今、やっと青と赤は同じスタートラインに立ったと思います。どっちの彼といる自分が好きか、緑君にはよく考えて答えをだしてほしいです。 (8月24日 9時) (レス) id: 68f920d635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2023年8月21日 17時
