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勿論、ビジュのせいもあるけど、それだけやなくて。
どっか物憂げな雰囲気が、
他の雑多な幼稚さの中で際立って映る。
「それは褒め言葉って取ってええ？」
じっと見つめられて、心臓が跳ねた。
二人きりで、こんな時間を過ごしてるなんて。
クラスメイトが見たら、度肝抜かすやろな。
目を逸らしたら、
藤井くん、ベンチに座り直した。
「神山くんは、当然、美大志望やろ？」
突っ立ったまんまの俺に聞いてくる。
「ううん。
まだ全然決めてないで」
ほんまは、美大へ行きたいと思ってる。
ここを出て、なるべく遠くの街の。
そのために、画塾にも通ってる。
「そっか。
秋んなったら、本格的に受験モードやろなあ」
「そうやね」
藤井くんは、どこの大学受けるつもりなん？
「なあ、昼休み、俺もたまにはここに来てもええ？
神山くんに、絵の描き方、教えてもらいたいし」
なんの気まぐれ？
どういう風の吹き回しなん？
・・・同情ならいらん。
胸の中をぐるぐる回ってる言葉は、声になんてなれへん。
けど、ええよ、なんて尻尾振ってるみたいのは悔しくて。
この時には俺もう、
とっくに藤井くんに恋してたんかもしれへん・・・
返事なんかせんかったのに、
その次の日から、
昼休みになると、
藤井くんは、
たまにやなくて、
毎日、屋上にやって来るようになった。
夏休みに入って補習が始まってもずっと毎日。
二人で俺の作ってきたお弁当食べて、
リフティングの練習してる藤井くんを眺めたり、
一緒に絵を描いたり。
俺ら、友達って言えるんかな。
藤井くんと過ごす時間には現実味がなくて、
夢の中に浮いてるみたい。
足を投げ出して、並んで座って。
藤井くんが、気持ち良さそに、秋晴れの空を仰ぐ。
「あー、さっきの世界史の授業、ほんま眠かったなー」
呟く横顔を盗み見てる。
「うん。
お経みたいやもんな。
俺、寝かけてた」
「知っとる。
紙飛行機でも投げて、
起こしてやろうか思ったけど、
俺のが先に寝落ちしてた」
藤井くんが笑う。
俺の席は、藤井くんの斜め後ろ。
俺だけが、この時間の彼を独り占めしてる。
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fool(プロフ) - にんさん» 分かりましたよ〜ありがとうございます😄 (8月5日 17時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - foolさん» ありがとうございます🌼プロフのサイドメニューを開く、よりメッセージへ行けると思うのでご確認いただければ幸いです。お手数をおかけし申し訳ありません。よろしくお願いします。 (8月5日 16時) (レス) id: 4b2b762418 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - にんさん» やったことはないのですが、ボードのところから見れますか？送ってみて下さい〜 (8月5日 16時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - foolさん» foolさんはメッセージお読みになられますか？ボードではなく、メッセージです。自分勝手なんですけど…どうしても贈りたいものがあって…てへへ💦 (8月5日 16時) (レス) id: 4b2b762418 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - にんさん» にんさーん💕にんさん好みかな〜と勝手ながら期待しちゃってましたよ〜絵も描かれるのですね❗️私はまるで門外漢なのでおかしな表現などありましたら見逃して下さいね〜緑くんを奪い合う赤青の葛藤お楽しみに💕 (8月4日 21時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2023年1月1日 20時
