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「なんか知らんけど、ありがとうな」
しげが俺の腕から手を離して、立ち上がった。
自然な動作に見えてんけど、
しげ、あたふたしてる。
耳が赤い。
「神ちゃんて、まっ、・・・やな」
そっぽ向いたまんまで、ごにょごにょって言うから、
聞き取られへん。
「え、なんて？」
聞き返した俺の言葉に、
「俺、風呂沸かしてくるから！」
被せて言うて、部屋を出てってもうた。
神ちゃんて、真っ白やな、
そう言うたんかも。
しげは、俺の過去を知っても、
親友でおってくれんの？
「無理に決まってるわな・・・」
隠し通せばええ。
ひとりごとは、仄暗い夜に溶けて消えた。
しげと二人で登校した朝。
「お泊まりってか。
お前ら、マジで仲良いのな」
「かみしげはいつもニコイチ。
そういや、雰囲気似てるね。
なんか双子みたい」
美予備の同級生にそう言われて、
なんや、くすぐったい気持ちになった。
「似てへん！
神ちゃんはだっさい俺と違て、
ばりオシャレやねんぞ！」
変な自慢してる、しげ。
「それは見たら分かる」
そのくせ、相手から言われると、
「悪口言われたあ！」
て、大騒ぎ。
ほんま、子供みたい。
「神ちゃんのピアス、カッコええよな。髪色も」
隣におった横井が、俺の髪に触ろうとした途端、
その手、しげが、さっと払いのけてん。
「セットが崩れるやろが！
この髪型するのに大変な苦労があるねんからな。
俺は、今朝、神ちゃんがドライヤーすんの見ててんから！」
ムキになって言うてるけど。
「そんな大したもんちゃうって」
俺が苦笑いしてまうわ。
悪魔のあいつが死んで、
こっちに出て来た俺が、真っ先にしたのは、
髪を金髪に染めて、ピアス開けること。
「二人とも、出身、兵庫やろ？同じ高校？」
「いや、ちゃうよ。
神ちゃんは都会の子に決まってる！」
しげが勝手に答えてる。
「都会ちゃうで」
寂れた田舎町の出やねん。
町中、みんな知り合いで、
逃げ場もない・・・
言いかけて、やめた。
俺は、生まれ変わったんや。
嘘で塗り固めて生きていくって決めてん。
「そやねん。
宝塚って分かる？」
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fool(プロフ) - にんさん» 分かりましたよ〜ありがとうございます😄 (8月5日 17時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - foolさん» ありがとうございます🌼プロフのサイドメニューを開く、よりメッセージへ行けると思うのでご確認いただければ幸いです。お手数をおかけし申し訳ありません。よろしくお願いします。 (8月5日 16時) (レス) id: 4b2b762418 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - にんさん» やったことはないのですが、ボードのところから見れますか？送ってみて下さい〜 (8月5日 16時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - foolさん» foolさんはメッセージお読みになられますか？ボードではなく、メッセージです。自分勝手なんですけど…どうしても贈りたいものがあって…てへへ💦 (8月5日 16時) (レス) id: 4b2b762418 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - にんさん» にんさーん💕にんさん好みかな〜と勝手ながら期待しちゃってましたよ〜絵も描かれるのですね❗️私はまるで門外漢なのでおかしな表現などありましたら見逃して下さいね〜緑くんを奪い合う赤青の葛藤お楽しみに💕 (8月4日 21時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2023年1月1日 20時
