４７、反応してくれないから ページ47
「大ちゃんは？」
「ん？」
「飲めるの？」
「まぁ」
「あ、でもそういう機会も多い？」
「そうかもね」
「そっかー。私、店長に誘われるくらいだよ(笑)」
「それは行くの？」
「１回だけ(笑)」
「客とかに誘われたりは？」
「ないって(笑)ドラマだね、それ」
「ありそうだと思って」
「絶対ないって言い切れる。あ、でも、大ちゃんもお客さんか」
「言い切れねぇじゃん(笑)」
「大ちゃんは、違うから。パン食べて美味しいって言ってもらったの、嬉しかったの」
「うまかった」
「あの時ちょっと、このままでいいのか悩んでて・・・」
「うん」
「会社やめたの、昨日今日の話じゃないのに、あのままの方が良かったのかなって思う事があって・・・」
「・・・」
「いつかお店持ちたいって思いながら、なんか実感なくてフワフワしてる感じでいてね。自分にしか作れない物があったら違うかなと思って、それで作ってたの」
「・・・」
「・・・ごめん。私の話はいいよね(笑)」
「へ？なんで？」
なんで？って、反応してくれないから。
「つまんないかと・・・。ごめん。話すの、そんな得意じゃないから」
「聞きたい」
「聞いても・・・(笑)」
「聞きたい(笑)」
「えっと・・・、あの、それで、いくつか作ってみても、店長にこんなんでって言われるし、もう、分かんなくて。いつも食べてもらってる人じゃない人に食べて貰いたかったの。それが、大ちゃんで・・・」
「うまかったよ(笑)」
「その言葉に、救われたの。貰った感想も、ちゃんと考えてくれて意見をくれたって感じで。・・・嬉しかった」
「良かったね(笑)」
「このまま続けようって、決心出来たから。そのきっかけくれたのが、大ちゃんだったから。だから、大ちゃんは、ただのお客さんより、もっと特別なの」
「特別か。いや、嬉しい(笑)」
「自信がついたっていうのかな。多分、大ちゃんが思ってる以上に、嬉しかったの(笑)」
「泣いてたもんな」
「自分でもあれ、ビックリした(笑)ごめんね」
「あれ、超焦った。拭くもん持ってねぇし(笑)」
「ごめん(笑)」
会話が進むと、さっきの圧力は消えていつもの感じになった事に安心する。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 455人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - はじめまして。ずーっと前から(処女作品から)拝見させて頂いてます！大ちゃんの不意打ちのキス(*^艸^*)ドキドキが止まりません(^з^)-☆続きを拝見してきますね♪ (2017年11月11日 8時) (
レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
ちへ(プロフ) - ゆっきーさん» 友達、Ｓｈｏさん読んだら頭痛がピタッと治ったって言ってたｗｓの糖度、すげえってｗｗｗ (2012年10月3日 23時) (レス) id: 82c8b13e9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - あはははは(笑)まぁちへたん忙しそうだしね(´д｀)あ、でも疲れてる時はShoさんぐらいの糖度がちょうどいいんじゃない??笑 (2012年10月3日 23時) (レス) id: 3a7d197b2e (このIDを非表示/違反報告)
ちへ(プロフ) - 直さん» 大野智しかいないよｗｗｗ (2012年10月3日 23時) (レス) id: 82c8b13e9f (このIDを非表示/違反報告)
ちへ(プロフ) - 萌花*さん» にやにやさせるのがちへたんの仕事ですから！！(え？)好きな子だからって、人には合わせないんだとろうなぁと… (2012年10月3日 23時) (レス) id: 82c8b13e9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちへ
| 作成日時：2012年9月10日 17時
