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A視点
左手に温かさを感じる。
温かさを感じるってことは、
私は今生きているのか…………
瞼を開くと、何度か見た事のある天井が見えた。
ということは、ここは………
ルビー「……っあ、A！起きた？！」
『………お姉ちゃん……』
髪もボサボサのままで、
私の手を握りしめていた。
『…………お願い、離して、お願い……』
まだ、夢の影響か怖くなってしまう。
ルビー「……うん、分かった。」
悲しそうに、お姉ちゃんはゆっくりと手を離した。
『………ここは、病院、でしょ？』
ルビー「うん、そうだよ。Aの
クラスメイトだ、って言ってた人が、
救急車呼んでくれて、それで運ばれたの。
名前、聞いてなかったなぁ……」
…………私を、助けてくれた人は、きっと……
ルビー「あっ、ちょっと待ってて！
お兄ちゃん呼んでくる！」
そう言って、お姉ちゃんは病室を飛び出していった。
少しずつ、ベッドを起こして、
周りを見ると個室だと言うことに気がついた。
そして、壁に時計がかけてあり、
時刻は23時になりかけていた。
アクア「……A………」
扉の音が聞こえないぐらい、静かに入ってきた
お兄ちゃんを見て、少し体が強ばってしまった。
『………ごめんね、お兄ちゃん………』
アクア「いや、いいんだ。もう熱は大丈夫なのか？」
『測ってないけど、多分もう大丈夫かも。』
アクア「そうか。足は、もう治療されてるけど、
まだ歩いたら痛いから、1週間は車椅子な。
それぐらいには治るから。」
『…………うん、ありがとう。
お兄ちゃんは、怪我してない？』
アクア「俺は全くしてない。心配しなくていいぞ。」
『………そっか。』
少しだけ気まずい沈黙。
そこに、お姉ちゃんとミヤコさんがやって来た。
ミヤコ「大丈夫？」
『……うん、結構大丈夫かも。』
さっきと比べれば、だけど。
ルビー「明日、ちょっと診察して、異常が
なかったらとりあえず退院らしいよ。」
『そっか、学校も行かなきゃだしね。』
ミヤコ「………とりあえず帰るけど、明日また私が
くるから、今日はもうおやすみなさい。」
『うん、ありがと。ミヤコさんもおやすみなさい。』
こうして1人、寂しい病室で
夜を過ごした。
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苺 - 面白いです。更新頑張ってください。 (12月22日 10時) (
レス) @page31 id: 6d8d02440e (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - めっちゃ面白いです！これからも更新がんばってください！応援してます！ (12月4日 20時) (レス) @page29 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
pgAGOuFv2Do51qQ(プロフ) - 面白かったです。 (11月20日 17時) (レス) id: 1b045520ed (このIDを非表示/違反報告)
kakarika(プロフ) - 面白かった！！また見ます！ (11月13日 21時) (レス) @page27 id: 833a0352da (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - めちゃ面白そうです！！これからですが応援させていただきます！ (11月12日 14時) (レス) id: f42c999625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒白の猫 | 作成日時：2023年8月10日 23時
