6話 ページ8
Aside
グリム「ぎにゃあああああああ!!!!??」
ソファでスマホを弄っていたら、汚い猫が奇声を上げた。
グリム「な、な、な、」
監「どうしたのグリム?急に大きな声が聞こえたけど…。」
グリム「無いんだゾーー!!!トレイから貰ったいちごタルトが、無い!!!」
半べそかいてる猫を、ユウというガキが宥める。
『それ食べた!めっちゃおいしかったーー!!』
ゴースト達が持って来たいちごのタルトは、どんな高級店で買ったのかというくらい、濃厚で甘くて美味しかった。
俺がニコニコでそう言うと、猫は俺をキッと睨んだ。
グリム「オーーーマーーーエーーー!!!!人の食いもんは食うなって教わらなかったのか!!?」
監「グリムもあんまり人の事言えない気が…。」
ギャーギャー騒ぎ立てる猫。
どうやら、あのタルトはこの猫のらしい。
猫にこんなタルト食わせるとかどう考えても勿体ない。
俺が食べてあげたんだから感謝しろ。
『ねこはきゃっとふーどでも食べてろ。』
グリム「オレ様は猫じゃねえんだゾー!!!もう許さねー!!こうなったら、」
猫が息を深く吸い込む。
俺は棒付きキャンディを構える。
グリム「ふな゛〜〜〜〜!!!!」
途端に、猫の口から青い炎が出てきた。
監「こらグリム!!子供相手に何してんの!!?」
ユウがグリムを止めるが、吐き出された炎は真っ直ぐ俺に向かってくる。
『ふん!こんなちんけなまほうじゃ、ぼくにきずひとつつけられないよ!』
俺が棒付きキャンディを振ると、炎は水に飲まれて消えてしまった。
『見たかー!ぼくがいち番強い!今日からぼくがここのボスだ!!』
グリム「お、オレ様の炎が…ふなぁ……。」
へこたれる猫を他所に、俺はユウの前へと立つ。
『お前、まほう使えないんだろ?ぼくがここにいる間、守ってやる。ただし!お前はかじぜんぱんやれ!!!あとさけとたばこ用意しろ!!!』
監「酒と…タバコ…!!、?」
もう9年も吸ってないし飲んでないんだ。
誰だよ、未成年は酒とタバコ禁止にした奴。
監「え、君9歳だよね?」
『せいしんねんれーはお前より上だ!!あとまほうもね〜!』
コイツ、他の奴と違って髪型も目の色も派手じゃない。
多分日本出身なんだろう。
いい小間使いにでもしよう。
監「9歳の子がそんなこと言っちゃいけません!!お酒もタバコも駄目!!」
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さにかん(プロフ) - なんだろ…僕の男主くんと絶対に合わないやつじゃん… (7月24日 13時) (レス) @page9 id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - すんごい生意気だけど、そこがとっても可愛い♡すごく好き♡ (7月22日 14時) (レス) @page9 id: 720da0f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
RIKI(プロフ) - 待ってwww男主クソガキすぎるwwwww、、、、、ところで男主よ、私と一緒に来ないか、、??(おまわりさーん) (7月22日 3時) (レス) @page9 id: 885fa31fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年7月18日 3時