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｢ねぇ、さっきチュロス食べたじゃん！｣
｢食べたいもん！ポップコーン！
チョコレートだってぇ、絶対おいしいじゃん！｣
アトラクションまだ1つも乗ってないのに、ずっと食べ物探してるうみに呆れながら、パーク内を歩く。
｢何か乗ろうよ！乗ってから並ぼ！｣
｢もちろんあれでしょ！！シーは！！｣
うみの指の方向は、おっきいマンション...
タワーオブ...無理！！！！
｢無理だよ、私絶叫乗れないもん。｣
繋いだ手きゅって引っ張って、立ち止まる。
｢克服しよ！｣
｢やだ！！｣
あ〜、うみがめちゃくちゃ悪い顔してる。
｢ポップコーン並ぼ！あ〜チョコレート味〜！おいしそ〜！！｣
と、もちろんいくわけも無く。
｢行きま〜す！｣
めちゃくちゃハイテンションに引っ張られる。
あーあ、手繋がなきゃ良かったな。って思いながら、男の人が前から来る度にぶつからないように、スって自分の方に引っ張ってくれてることに気づいてちょっと悔しくなった。
｢ねぇ、今なら戻れるよ？本当にお願い、戻らない？｣
｢もうあと3人じゃん、大丈夫、エレベーター乗るだけだよ？｣
全然止まってくれなくて、半泣きでうみを見る。
怖いんだってば！
そのまま、すーって手が一瞬離されて、恋人繋ぎになった。
｢大丈夫だよ、Aちゃん。俺がいるよ。｣
あ〜、ずるいな、こうやって目をみて笑うの。
あんなに嫌いな絶叫に今から乗るのに、嫌って言えないんだもん。
｢私おばけも嫌いなの。｣
｢知ってるよ？映画寝ちゃうくらいだもんね？
大丈夫だよ。｣
なんで私があやされてるの？
｢キャーーー！！！！！｣
乗った感想
怖すぎて、覚えてなくて、なんか必死で、記憶が飛んで行ったんですけど！！！
｢はははは、Aちゃんが、怖がりすぎて面白かった！
俺のとこにめっちゃ寄って来てたよ。｣
写真売り場に来て、自分でびっくりした。
｢寄ってきてたってか抱きついてきてたね？｣
爆笑してるうみの胸元にぎゅってしがみついてる私。
｢...恥ずかしい。｣
｢なんでよ、可愛いじゃん。写真買ってくるね。｣
そうやって帰ってきたうみの手元には2枚の写真。
アトラクションに乗った時よりも泣きそうになってしまった。
｢飾る用と保存用2枚買っちゃった。｣
本当にうみは、アメリカに行ってしまうんだ。
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ako - 早く続き読みたいです！更新待ってます！！！ (2021年1月11日 23時) (
レス) id: 7b3641e4d9 (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました！頑張ってください、応援してます！！ (2020年10月4日 12時) (レス) id: 62ae429c69 (このIDを非表示/違反報告)
さき - とてもとても惹きこまれました。ステキなお話をありがとうございます。また続きを読める日を楽しみにしています。 (2020年8月7日 20時) (レス) id: 59a932d40f (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - とても面白くて感動しました！！続きが気になりますが、主様のペースで更新お待ちしてます。 (2020年6月29日 19時) (レス) id: 7f45d34135 (このIDを非表示/違反報告)
でん - めちゃくちゃ面白いです。感動しました。応援しています。頑張ってください！！ (2020年6月11日 0時) (レス) id: fd92cca3ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年8月24日 13時
