n.10 ページ10
.
そこからはあの日のことなんて微塵も感じさせないワガママっぷりを発揮するようになったうちのヒモ。
「ヒモって言わないで！」
「今日何してたの？」
「ゲーム！」
「ちょっとは部屋片付けようとか思わないの？」
「今日の夜ご飯はうみが昨日食べたいって言ってたオムライスにしようと思ってたのにな〜。」
「すぐに片付けさせて頂きます！！！！」
何も考えず、楽しい日々が続いていた。
.
「それでね、今日は加藤さんにコーヒーと一緒にチョコも付けてみたの。そしたら、ありがとう。北村さんは気が利くねって言ってもらった！」
「良かったじゃん！だから今日のおやつはちょっと豪華なの？」
「そうで〜す！加藤さん美味しいって言ってたからいっぱい買っちゃった！」
「明日はコーヒーと一緒に焼肉添えない？」
「うみが焼肉食べたいだけでしょ！！」
恋人になれる訳ではないけど、少しのことでも幸せを感じれる中学生女子みたいな日々は楽しかった。
歳を考えると、うーんって自分でも思うけど婚約まであと2週間しばらくこのまま楽しみたかった。
.
「明日天気が良かったら買い物しに行かない？
うみ夏服欲しいって言ってなかった？」
「行きたい！！」
「明日仕事昼にきりあげるから、職場近くのコンビニで待ってて？焼肉ランチしてから買い物行こ！」
「賛成！」
「よし決まり！」
私達は本当に姉弟みたいになった。
なんでも話せる親友で家族みたい。
「うみって意外にスタイルいいよね。顔がめちゃくちゃちっちゃい！」
「姉には似ずちっちゃく生まれてきたんだよね〜！」
「明日の夜は湯豆腐だ。おっけー。」
「なんでよ！！嘘だよ！！！Aちゃんは可愛いよ！！」
顔がデカいって言ったの誰よ！！
「夏は一緒に寝るの暑くない？クーラー付けすぎるのも良くないよ！」
「Aちゃんが毛布まだ手放さないから暑いんだってば！もう6月だよ？」
「私はクーラーガンガンの部屋で毛布で寝るのが至福なの！！」
「クーラー付けすぎてるじゃん！！！」
私はひとりっ子だけど、弟がいたらこんな感じなのかなって思う。
うみには兄弟がいるのかなって考えたりもするけど、余計な干渉は禁止だからなぁ。
「Aちゃんは実際もお姉ちゃんなの？？」
いや、聞いてくるんかい。
今日も平和な日常。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 791人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
