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「Aちゃん、ネイル変えた？」
「あ、気づいた？...もう一週間前だけどね。」
嘘でしょって言うけど嘘じゃないのよ。
でも男の人で気づいたのはうみが初めてだよ。
そりゃそうか、そりゃあね。
「ここでAちゃんに提案があります！！！」
「何？何か足りないものでもあった？」
「おれの誕生日会してくれない？寿司食べたい！」
「...おれの誕生日いつ？」
「な！ん！と！明日です！！！」
「なんで前日に言うの！！！」
という訳で、まんまと丸め込まれて誕生日会をすることに。
いつもヒモの定番スウェットだけど、ちょっとだけ小綺麗な格好でおいでねって言ったら見違えた。
顔は綺麗し、モデルさんみたいなのに。
...なんであんなに幼稚園児なの？
「こんな高そうなとこいいの？」
「しゃんとしてなさい。」
「...はーい。」
キョロキョロ落ち着きない姿が面白くて。
「好きな物食べていいよ。」
「本当に？」
目をパァって開いて嬉しそうな顔をするから笑ってしまった。なんでそんなに無邪気なの。
「おれね、人のお金でご飯食べてる時が一番幸せ！」
口いっぱいに食べながら、ニコニコしちゃって。
おっと？すごいこと言ってるけどね？
「中トロ下さい！！」
まぁいっか、って今日も。
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「本当に美味しかった〜！ありがとう！Aちゃん！今まで食べたお寿司の中で1番だった！」
「それなら良かった。楽しい誕生日になった？」
「もちろん！美味しい誕生日になった！」
質問した答えと違うけど、幸せそうに笑うから何よりで。
寄り道したケーキ屋さんでケーキを買って、まだちょっぴり寒さの残る帰り道。
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「Aちゃんは覚えてないと思うけど、ここで初めて会ったんだよ。」
「帰り道だもんね。」
「Aちゃん泣きながら、タオル投げ捨ててた。」
「え、、タオル投げ捨ててた！？」
泣きながらタオル投げ捨てるアラサーやばいでしょ。
「うん、お花の書いてあるタオルだよ。」
あー。少しだけ思い出したあの日のこと。
「...Aちゃん、ちょっとだけ干渉してもいいですか。」
「なに？」
「好きな人、いるの？」
好きな人、か。
遠くて、遠すぎて、好きな人がどうかもわからないそんな人だ。
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
