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大会当日、行ってらっしゃいって笑顔で送ってもらった。
ミサンガもお守りも無くしたくなくて大事に持ちながら家を出た。
嬉しくて、めちゃくちゃ頑張れる気がした。
「なんか海人楽しそうじゃん、Aちゃん？」
すぐに元太にはバレるから困る。
「うん、A見に来てくれっ」
「え〜待って〜！？これなに〜！？」
海斗のめっちゃでかい声としめのにやにや顔。
「海人、これAさんから？」
「なんで見てんの！？」
ミサンガバレてるんですけど！？
「カバンから見えてたから見ちゃったら、ちょっと〜も〜！！」
海斗は大会前ハイなの？
「Aさん見に来てくれるの？」
のえるくんは家族も彼女も見に来てくれるらしい。
「うん。チケット渡した。」
「Aさんに久しぶりに会えるの楽しみだな〜！」
「なんでしめは会おうとしてんの？」
しずやも呆れ顔だ。
本番前はいつもこんな感じで、いつも通りストレッチしたり、喋ったりして本番を迎える。
「Travis Japanさん、そろそろ待機室へお願いします。」
スタッフさんに声をかけられて皆で移動する。
Aちゃんのミサンガは無くしたらやだから衣装のポケットに入れた。
「みんな分かってると思うけど、今からの本番はここがゴールじゃないから。
ハリウッドに行ってからが本番だから。
でも、初めの1歩の今日、いつも通り俺ららしく頑張っていきましょう！」
海斗が1人ずつの目を見る。
「Travis Japan、日本大会優勝しちゃってもいいですか！」
「「「「「「「賛成！」」」」」」」
皆で目を合わせて、小さく笑う。
戻ってこれて良かったな、そう心から思った。
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「皆、聞いてください。
明日のプロジェクトの内容が取引先の社長の意向で大幅の変更になりました。」
うみの大会にソワソワしていた午後1番に加藤さんが部署の皆に呼びかける。
明日のプロジェクトは加藤さんがずっと大切にして取引してきた大きな仕事だ。
「みんなの力を貸してください。」
そう言って頭を下げる。加藤さんは何も悪くない。
今朝のうみの緊張を隠すような笑顔が浮かんで消えた。
ごめんね、社会人として、会社に関わる人間として、行く訳にはいかなくなったの。
心で語りかけながら。
振り分けられた仕事に集中しよう。
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
