n.27 ページ27
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「今日はちょっと早く練習切り上げようよ！
近くの花火大会今日なんだよ？」
元太が言い出した。
「まじで？行こうよ ！」
花火大会か...Aちゃん元気なかったしなぁ...
"Aちゃん今日夜ご飯もう決まっちゃった？
まだだったら、花火大会行こうよ！"
「待って、海人即LINE送ってんだけどAちゃんに！やば！」
「元太、なんで言うの？」
「元太会ったことあんの？海人の彼女に？」
「うん、めっちゃ美人だよ、全然歳上に見えないし、優しいし、いい人！」
「彼女じゃないし、元太は喋らなくていいよ！」
「いいな〜見てみたい！」
「今日、海人行くの？」
好き勝手喋り出した...待って、着いてこようとか思ってな
「皆で海人探そうよ！」
「さんせーい！」
「なんでよ！！！！！！！」
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うみから、お祭りに行かないかと連絡が来た。
ちょうど会社でもその話になったんだよね。
"いいよ、お祭り何年ぶりだろ、楽しみ。"
「北村さんは、今日行くの？」
「はい。加藤さんもですか？」
「いや、俺はね。仕事がちょっとね。」
"楽しんでおいでね"と"来週楽しみにしてるね"
を耳元で小さく言われた。
...顔赤くないか心配。
そうだ、浴衣久しぶりに着ようかな。どこにあったっけ。
"やったー！6時くらいに家帰れると思うから準備しててね。"
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「ぜっっったいに着いてこないでよ！」
「着いてかないよ？でも出会っちゃうかも知んないじゃん？その時は、ねぇー！挨拶しないと！」
ダメだ、皆探す気満々だ。花火よりもワクワクしてる。
「いちご飴食べたいな、俺。」
「しめだけだね、食べ物のこと考えてるのは。」
のえるくんの呆れた笑みと目が合ってそのまま口パクで頑張れって。
はぁ、先が思いやられる。
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「Aちゃん！準備できた？」
「ちょっと待ってねー！
あ、うみ、下駄箱の上から黒い箱取っといて！届かないの！」
「はーい。」
黒い箱を取り出す。
「...下駄？」
「ごめんごめん、お待たせ〜。」
「...花火大会行くの辞めようかな。」
「え？変？」
なんで皆が来る気満々なのに。
「逆だよ！綺麗すぎて！見せたくない！」
深い緑色の浴衣に黄色の帯。
「誰に見せるつもり？」
照れて笑うAちゃんは、本当に綺麗で、目眩がしそうだった。
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
