n.19 ページ19
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Aちゃんと手を繋ぎながら家に帰った。
泣いているAちゃんはとっても弱くて、守らければいけないんだって再確認する。
無事で良かった、何にもされてなくて良かった。
Aちゃんに何があったらって考えるだけで背筋が凍るような気がした。
「もしもし、すみません。勝手に帰ってしまって。」
かとうさんからの電話に出て、ペコペコ謝るAちゃん。
そもそもかとうさんがAちゃんを1人にしなかったら、1人にするなら何かフォローをしていればこんなことにはならなかったのに。
...そんなにスーパーイケメンかな？
「はい、友人がたまたま近くにいて、助けてもらいました。はい、見てましたか？私は大丈夫です。
いやいや、加藤さんのせいじゃないですよ、私の不注意です、すみません、ご心配をかけてしまって。」
友人、か。
弟と言われなかっただけマシかな？なんて。
"胸張って好きって言える"
元太の声が、こだまする。
「...自分と向き合う、か。」
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「電話終わった？」
「うん、心配かけちゃった。ちょっとした騒動になってたんだって。」
加藤さん、大丈夫だったかな。って君が言うから。
「ごめんね、おれに連れ去られるとこ見られちゃって。」
意地悪が口から出た。
かっこ悪い、余裕が無い、最悪だ。
ほらね、Aちゃんびっくりした顔してる。
「...うみ、ごめんね。うみが助けに来てくれたのに加藤さんのことばっかり心配して、無神経だったね。」
それなのに、怒ってもいいはずのAちゃんは謝るんだ、本当にダメだ。ただの八つ当たりなのに。
「ごめん、Aちゃん。八つ当たりした。かっこ悪いよね。ごめん。」
「なんでうみが謝るの？それにかっこ悪くないよ、うみさっきヒーローみたいだった。かっこよかったよ。」
なぜだか、泣きそうになった。
今、Aちゃんを守れって言われたら、自分は守れるのか。
「本当に今日はありがとね、うみ。
うみがいてくれて良かった。」
"ちゃんと言うの遅くなってごめんね。"
ちゃんと、自分と向き合わなければいけない。
今まで逃げてきたことだ。
まだ帰るところを用意してくれてる仲間がまだ、いるんだったら。
"元太、いつ練習って始まるの？"
変わりたい、変わらないといけない。
自分のためにも。
守ってあげたい人のためにも。
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
