n.18 ページ18
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「すみません、失礼します。」
加藤さん、どこにいるんだろう。
「待って？」
腕を掴まれる。
「辞めてくださっ」
誰か、助けて
「辞めて貰えます？」
「...うみ！」
どうして？
うみが男の人の腕を掴んでる。
「誰だよ！お前は！」
「あなたに関係あります？」
「...うみ。」
なんでうみがいるのか、なんでタキシード着てるのか、なんでこんなマンガみたいな展開なのか、全然わからないけど。
安心したら涙出てきた。
「A、行くよ。」
手を繋がれて、外に出る。
せめて加藤さんに挨拶しないと、と思いながらも歩く足を止めてくれない。
「...うみ。ちょっとだけ待って。」
「Aちゃん！気をつけてって言ったじゃん！」
すごい剣幕で言われて、びっくりしたと同時に、抱きしめられる。
「心配した。怒ってごめんね。他に何にもされてない？」
今度は優しく言うから、せっかく引っ込んでたのにまた泣けてきた。
「Aちゃん？泣いてる？ごめんごめん！」
ごめんね、泣かないでってアタフタする。
「違うの、怖かったけど、うみが来てくれたからよかったと思って、安心して。」
支離滅裂な言葉も、いつも通り、優しい相槌で聞いてくれる。
「...ありがとう、うみ。」
「良かった、何にもされてなくて。Aちゃんよちょっとは自覚してよ。」
離されて見つめられる。
「Aちゃんが思ってるよりも可愛くて、綺麗なんだから。」
分かった？ってそんな近くで言われたら照れるってば。
手を繋いだまま、家に帰る。
「どうして、場所分かったの？タイミングも完璧だった。」
「お店はAちゃんパンフレット置きっぱなしだったし、元々迎えに行こうと思ってたから近くにいたんだよね。LINE急に返事返って来なくなったから何かあったのかと思って。」
「すごい察知力だね。いつも寝てばっかりなのに。」
「なーんーてー？」
手にぎゅうって力を入れるから痛い。
「ごめんなさい！
それからなんでタキシードなの？」
「だって皆パーティ衣装なのに1人だけ普段着だったら変じゃんか。」
「よく持ってたね？タキシードなんて。」
「昔ね、衣装で着たんだよね。探したらあったから。」
「...うみは、俳優さんなの？」
「そう見える？」
イタズラ顔ではぐらかされた。
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
