n.15 ページ15
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「あ、北村さん。ちょっと今時間ある？」
突然、加藤さんに呼び止められビックリしながらも、笑顔で返事をした。
今、顔変じゃない？唇の色ある？
「...立食パーティーですか？」
「そうそう、いつも良くして下さってる方が独立してね、挨拶がわりに行くことになって、北村さんがいいかなって思って。」
「私でいいんですか？」
「どうして？」
クスクス笑う加藤さん、あれ、これ私に向かって笑ってる？明日死ぬかもしれない。
「いや、奥様と行かなくていいのかなと思ってしまって...」
最後、モゴモゴしてしまった。
「いや、仕事上の大切なパートナーを連れていく方がいいかと思って。」
"いつも、北村さんにはお世話になってるしね"
"分かりやすい資料をありがとう"
そのようなことを言われた気が...
「やばいよね、思い出せない。
加藤さんなんて言ってた？いや、仕事上の大切なパートナーって言われたの！！これだけは鮮明に覚えてる！」
「ふーん。」
「てか、痩せなきゃ！ドレス買わなきゃ！化粧水切れかけてたし、明日デパート行かなきゃ！！！」
結果、情緒の波が大荒れになってしまいました。
「Aちゃん、落ち着いたら？痩せるってチョコ山盛り買ってきた人が言う言葉じゃないよ？」
冷たい目で、ジトーって睨まれながら冷ややかに言われた。うみが冷たい、なんでよ。
「どうしよう、うみ。明日ご飯サボっていい？
買い物に行かないと。」
「一緒に行くよ、Aちゃんセンスないからね！
夜ご飯は帰り道にどっか行こう？」
「うみ、ありがとう！」
なんだかんだオシャレさんを捕まえることが出来ました、これでドレスは安心だ。
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「これは？」
「こんなに胸元開いてるのダメに決まってんじゃん！！」
「これは？」
「ダメダメ、ボルドーなんて着たら...とにかくダメ！」
「こっちは？」
「背中見えすぎ！ダメだよ！」
き、厳しい！！
「これにしたら？余計な露出はないし、シンプルで綺麗に見えそうだし、
...Aちゃん白いからね、ネイビー似合いそう。」
いざ、試着！
「...どう？」
「...めっちゃ似合ってる。これはこれで心配..。」
うみの目に間違いはなくて、私が選んだどのドレスよりも似合ってる気がした。
「ありがとね、うみ！」
後ろからめちゃくちゃため息聞こえたけど...？
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はるかぜ(プロフ) - はじめまして！とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです！！更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (
レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください！ (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです（ ; ; ）これからも楽しみにしております（ ; ; ） (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2019年4月5日 12時
