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n.13 ページ13

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結局、その日はうみは帰ってこなかった。
朝ごはん、準備してるのに、まだ帰ってこないのかな。




うみのいない家はとても静かで、たったの3ヶ月前自分がこんな静かな部屋でどう過ごしていたのかさえ分からない。





「...依存しちゃってるのかな。」





加藤さんへの寂しさをうみで埋め合わせてるだけなのかもしれない。






仕事帰りに手巻きセットを大量に買って、家に帰る。




おめでとう、おめでとうとみんなに祝福される加藤さんに私も笑顔でおめでとうございますと言った。




顔引きつってなかったかな?ちゃんと笑顔で言えたかな。






「...帰ってない?」




朝出ていったままの、家だった。
ベッドでお昼寝も、リビングでゲームもしていない。







ピンポーン。





「鍵、持ってってないの?」




インターホンを除くとそこには、黒髪の若い男の子が。





「こんばんは!まつだげんたって言います!」





「...どちら様ですか?」




「めっちゃ美人じゃん!
おれ、海人の友達です!ほら!」




見せられたのは、うみと2人で写るまつだくんの写真。
やかましい感じがうみとそっくりだから、たぶん友達だよね。




「海人にまた行くねって言ったんですけど、海人います?」




「昨日から帰ってきてないんだよね、昨日連絡はあったけど。
上がって待ちます?」





「ありがとうございます!!!
おじゃましまーーす!」



早いな。うみの友達だって心から実感してしまった。




「実際、海人ってヒモですか?」





お茶とお菓子を出してあげたらキラキラした顔で喜ぶ。




「うーん、ヒモって言ったら怒るけどね。
一応ちょっとだけ家事はしてくれるけど、もので釣れば。」





「まじで!?キャラじゃないじゃん。あいつ。」




「ねぇ、松田くんとうみって、どういう関係な」




聞こうと思った所で、ドアを開ける音がした。




「あ、帰ってきたかな?」




「ただいま、Aちゃん。
遅くなってごめんねってえ!?元太!?」





「お邪魔してまーす!」




絶句して固まってるうみ。
楽しそうに笑う松田くん。




あれ、これ勝手に入れちゃダメだっ





「Aちゃん!!知らない人家に入れたらダメでしょ!!!」





たか、やっぱり。





「知らない人って、友達だろ?」




「まじで、余計なこと言わないでよ元太。
ってか、もう話した!?」




「さっき来たばっかりだよ。」




何やら、話が聞けそう。

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はるかぜ(プロフ) - はじめまして!とても好きな世界観のお話で、一気に読んでしまいました(^^)ぜひ続きが読みたいです!!更新楽しみにしております(^^) (2019年8月13日 23時) (レス) id: b6c810e4ec (このIDを非表示/違反報告)
まぶた(プロフ) - 続編楽しみにしています(;_;)頑張ってください! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4fd23ee764 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 続編楽しみに待ってます…! (2019年8月4日 10時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)
真空(まそら)(プロフ) - 読み進めていくうちに泣いてしまいました。更新されるのを楽しみにしています。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 20aeabfe2b (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新されていて飛び跳ねるほど嬉しかったです( ; ; )これからも楽しみにしております( ; ; ) (2019年6月7日 7時) (レス) id: 151d13b258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2019年4月5日 12時

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