学び舎の恋【SEVENTEEN】 (ページ1)

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特別時間1:MH ページ1

「ミョンホせーーーーんせ！」
「うるさい、騒がしい、埃が立つから静かにはいってこい」

放課後の第二美術室
美術部の無い第２水曜日は必ずここで絵を描いている

私の大好きなミョンホ先生

「先生今日もかっこいいね」
「敬語で話しなさい。俺より韓国語下手なの？」

イーゼルに向かったままチラッと私を見て、すぐに絵を描き始める

冷めたように見えるミョンホ先生だけど
実は私の事気に入ってくれてるって思ってるんだ

だって必ずイーゼルの近くに椅子を準備してくれてるし、本当に会いたくないなら部屋に鍵かけてると思うし

‥‥自意識過剰かな？

「何ニヤニヤしてんのA」
「え？えーっとミョンホ先生に一目惚れしたときの事思い出してました！！」
「‥‥‥そういうの軽々しく言うな」

最初は家庭科部顧問のミンギュ先生のお使いだった

調理実習で作ったクッキーをミョンホ先生に届けるように言われて、帰り道だからって安請け合いしたんだよね

第二美術室に入る前に覗いた小窓から見えたのは、踊りながらキャンバスに色をつけている先生の姿

羽がはえたように軽やかに優雅に舞いながら、キャンバスを染めていく

『ミョンホ先生！！わ、私！先生に恋しました』

部屋のドアを開けて宣言したときの先生の顔は完全に不審者をみる目だった‥‥‥‥‥‥‥‥今思い出しても怖いわ

そっからなんだかんだでミンギュ先生のお使いを引き受けるうちに、ちょっと親しくなった‥‥と‥思いたいです‥願望

「A‥おい、A」
「え？ミョンホ先生のかっこよさを考えてたらトリップしてました」
「‥‥ハア」

いつの間にかイーゼルの前からこっちに移動してきてた先生

私達今向かい合わせじゃないですか！！

「先生のご尊顔をこんな間近ｄ‥」
「そういうの良いから。ミンギュの差し入れ今日は何？」
「あー今日はパなんとかケーキです」

ミンギュ先生の話しより一刻も早くミョンホ先生に会いたくてちゃんと聞いて無かった

「パウンドケーキか？‥ちゃんと話し聞いとけ‥‥‥今月の第四水曜は文化祭準備で学校休みだってのは聞いてたか？」
「聞いてましたよ‥絶望のあまり教頭にハゲる呪いかけましたもん」