fifty seven ページ8
.伊藤side
「お姉さん、俺達と遊ばない？」
昔から私の容姿を見れば
放っとく男なんて居なかった。
だから、こういうナンパには慣れている。
でも、大学時代に出逢った二人の男。
その二人だけは違った。
「真司郎くん♪」「隆弘くん♪」
いつも、女の子が周りに沢山居て
マンモス校の大学だったのに
それでも二人はずば抜けてイケメンだった。
私に興味が無かった男の人も
二人だけ。
伊「ちょっと、
懐かしくなってきちゃった…。」
会社を飛び出た後、
静かな公園のブランコに座り
そっと目を閉じて思い出した…。
━━━伊藤千晃の過去
うちの大学はマンモス校で
全国各地から夢を求めて上京して来た
若者が沢山居た。
その中でも、ずば抜けてイケメンだった
與真司郎と西島隆弘に
興味が湧くのは自然な事だった。
伊「きゃっ。」
與「ごめんな？大丈夫か？」
ある日、廊下で與真司郎とぶつかった。
これはほんの偶然であって
決してわざとでは無かった。
「え、なにこの子。絶対にわざとでしょ。」
與真司郎の取り巻きの一人が
そんな事を言った。
西「そういう言い方は無いんじゃねえの？」
與「さっきのは俺が悪かったんやし。」
取り巻きの子からのブーイングから
守ってくれた二人。
與「この子達もエエ子やから
あんま気にせんといてな？」
独特のニュアンスを持った関西弁で
優しい低音の声で
子供の様にクシャッと笑った。
西「真司郎の事が大好きなだけだからさ。」
澄んだ綺麗な声は一瞬で
引き込まれるほどで、
可愛らしい笑顔に目が離せなかった。
昔の二人は女の子には分け隔てなく
優しくて正真正銘の王子様だった。
だからかな。
どちらかを選ぶ事が出来なかったのは。
.
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み さ り り - そして、今更ながらもこのDistanceの続編が読みたいです！ (2016年11月30日 19時) (
レス) id: 11a8e01539 (このIDを非表示/違反報告)
み さ り り - はじめまして！tikoさんの作品はどれもおもしくろくて大好きです！ (2016年11月30日 19時) (レス) id: 11a8e01539 (このIDを非表示/違反報告)
あい - tikoさんに任せます(^ ^) (2016年8月30日 22時) (レス) id: ebb4b2fbf4 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - あいさん» ページ数に余裕があれば書きますね(*^^*) (2016年8月30日 21時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
あい - どっちも書いてほしいです(T ^ T) (2016年8月30日 8時) (レス) id: bae1f70c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tiko
| 作成日時：2016年8月28日 20時
