いつも見てくれてる人 ページ9
それからの授業は
賑やかだった
それは、
私の後ろの真ちゃんと美麗ちゃんだけだけどね
私は授業に集中してる振りをして
黒板に記された文字をノートに写す
珍しく話しっぱなしの真ちゃんは、
美麗ちゃんからNYの事を聞いていた
真ちゃんは、英語も話せるし海外大好きだもん
それに、美麗ちゃんはこの間までNYに
住んでいたのもあって、弾む2人の会話
そんな風に午前中の4時間は
倍以上にも感じる程ゆっくり過ぎて行った
お昼休みになっても楽しそうに話してる2人
『私、ちあちゃんの所に行ってくる』
真「なんで？」
『や…秘書係の事で話があるの…っ』
真「そうなんや。
じゃあ、俺は美麗と食べるわ」
美「そうだね♪
Aちゃんとも話したかったのに残念〜」
"そうだね♪"とにこやかに真ちゃんに
言うと"残念〜"と言葉とは裏腹に冷たい表情で
私を見てくる美麗ちゃん
そんな事、思ってもない癖に…
私は無言で皆を残してお弁当を持って
教室を後にした
勿論、向かうところは生徒会室…
では、無くて裏庭…
ちあちゃんと約束があるだなんて
大嘘ついちゃった
なんで、こうなるんだろう…
真ちゃんと付き合うまでも、
すみれちゃんの事もあって大変だったけど
あの時は人見知りが発揮してくれてたし
私の為に仲良くしてただけだったから良かった
でも…
今回は違う。
私とは関係無く、美麗ちゃんも幼馴染みだもん
それだけで真ちゃんの笑顔を向けられ
真ちゃんの優しさに触れられる女の子が
現れてしまった
真ちゃんの事は、とても大好き…
でも敵が多すぎて…
『疲れちゃうなっ…』
裏庭の芝生の上に膝から崩れ落ちると
地面の冷たさに冷える私の足の上に
大粒の涙が落ちていく
隆「俺にしちゃえば？」
涙を必死で拭って声のした方を振り向くと
お弁当を持ってハニカムにっしーが
立っていた
『な…何言ってんの？笑』
隆「そんなに泣かされるくらいなら
真司郎なんか辞めて俺にしとけって」
にっしーは私の頭をポンポンすると
壁際にあるベンチに座った
隆「こっちにおいで」
自分の隣をポンポンしたにっしー
私は俯いたままその場所に座る
隆「あんな敵も多い上に鈍感な真司郎が
彼氏だとAちゃんも大変だな。
俺なら、ぜってえ泣かさねえのに。」
『うん…
にっしーならそんな気がするよっ…
いっつも私の事をちゃんと見てくれてるもん』
隆「なら…っ」
『でもね？
私は真ちゃんの事が大好きなんだっ』
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tiko(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます(*´ω｀*)楽しんで貰えた様で良かったです♪是非『私の旦那様は與真司郎。』も宜しくお願いします♪ (2016年2月15日 23時) (
レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
優 - 凄い面白ろかったです！最後まで楽しめる作品をかいてくれてありがとうございます！ (2016年2月15日 22時) (レス) id: a42cd0f233 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - Kikiさん» 新作、作成しましたあっ(*´ω｀*)どうぞ宜しくお願いします♪ (2016年2月14日 8時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
Kiki - 次作を楽しみにしてます。後真ちゃんとのカップルがいいです。 (2016年2月13日 14時) (レス) id: d10de38b1f (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - HINOMIさん» いつもコメントありがとうございます(*´ω｀*)新作も頑張りますので宜しくお願いします*\(^o^)/* (2016年2月13日 12時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tiko
| 作成日時：2016年1月2日 21時
