與の憂鬱と不機嫌な彼女２

Episode51 ページ5

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そんな秀太の手を解く事も無く、
私達はパワーストーンのお店の中に入った。









末「色んな石があるんだな〜。」


『パワーストーンって不思議よね。』


末「値段も色々だな。」


『あ、アンクレットあったよ♪』









店の中では自然と手が離れた。








それを、何だか寂しくも感じた。









末「へえ〜。お洒落だな。」


『ね、コレ可愛い♪』









私が、何種類もあるアンクレットの中から
雫型のエメラルドがポイントチャームに
なっていて、小さなチェーンと水色の
刺繍糸の2重になっているモノを秀太に見せた。









秀太は、私の手からアンクレットを取ると
迷う事無くレジに持って行った。









末「プレゼントなんですけど…」


店「では、ラッピングさせて頂きますね♪
箱がネイビーとパールホワイトありますが
どちらになされますか？」


末「A、どっちが良いと思う？」


『パールホワイト。』


末「じゃあ、それで。」









秀太の言葉を聞いて店員さんが
ラッピングを始めた。









『ねえ、本当にそれで良かったの？』


末「Aが良いって思ったもんなら
間違いねぇだろ？」









私の頭をポンポンしながら笑った
秀太の笑顔で、私の心は暖かくなった。









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