第101話 食傷された柔らかく甘い悪夢 ページ12
貴)「うん、鏡。
上に赤い宝石がついて、文字が刻まれた―――鏡。
「初めてだった。
私が何も望まなくても、何かが自然と出てきたのは。
しかもね?映ったのは私の顔じゃなかったんだよ。
―――地球、だったんだ。
「ちょうど、宇宙の片隅で地球ができた瞬間が、映ったの。
それから―――私はずっとあなたたちを見ていた。
「あーでもそれがね?おかしいんだよね。
鏡は、学園のことも、狐雪さんのことも・・・一切、映さなかった。
だから、ここにきて、それを知って―――私は酷く怯えたよ。
「私が知ったつもりの世界は、もしかして全てまがいものだったのかなーって。
まぁ、アーサーからしたらちょっと気持ち悪いかな?
自分の成果湯・・・生活が全て見られてるってのは。
「で、アーサーと出会った経由だよね?
ある日いきなり鍵と扉が出てきて、それを開けたの。
ん?えーっと、何か文字が書いてあってね?最後のほうは読めなかったけど・・・。
それで、開けた瞬間、吸い込まれて落下して―――・・・
「で、今に至るの。
うーん。沈黙が痛いなぁ。
やっぱり気持ち悪いって思われたかな?
それともすごい?
まぁ、どちらにしても、今までと同じ対応してくれるわけ―――ないよね。
冷静な振りをして、紅茶を口にする。
あーあ。もうすっかり冷めちゃって。
そりゃあもう4時だもんね。よく起きてられるなーアーサーは。
ふと目をやると、とても暗い顔をしていた。
うっわ鬱病の人みたい・・・。←
そして、一回ギュッと唇を固く結んで、口を開く。
ア)「――――――――――――――。」
貴)「え?」
食傷された柔らかく甘い悪夢
(欠片を拾い集めてもたったこれだけしか残ってないの)
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Yuki usagi(プロフ) - うがーo(`ω´ )o元気? (2012年11月13日 18時) (レス) id: 9d9bb77bf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮮裏 | 作成日時:2012年10月20日 23時