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第100話 白い悪意のパラノイア ページ11

貴)「・・・いいよ。話してもー。
でもさ・・・・・・ひかないでね?」

ア)「まー大体のことではひかないな。だから、安心しろ。」

貴)「んー・・・口、挟まないでね?」


※ここからAちゃんの一人語り


貴)「えっとねー、最初からいうと、私、記憶喪失だったんだよ。
でね、さらに驚くと思うけど・・・
私、さぁ。アーサーに会うまで、外に出たことがなかったんだよね。

「あーいや。そんな特別な施設とかに入れられてたとかじゃなくて・・・さ。
ん?んーでもわかんない。入れられてたのかも・・・いややっぱ違う。
もしあんな部屋が・・・いや、それはどっちも同じかなー。

「気づいたら、白い部屋の中だったの。
ただ、自分の名前しか覚えてなくて・・・後日本語。だから、私は日本人だったのかもね。
あったのは、時計とテーブルと椅子と・・・かな。

「食べ物?あぁ・・・ていうか口挟むなって言わなかったっけ?まぁいいや。
いやー・・・説明しにくいんだけどね?
私が『〜がほしい』とか『〜がしたい』っておもったら、ポンッて現れるんだよ。
魔法みたいに、さ。

「すごいよね。私も原理はわかんないけど・・・あ、でも出てくるものは限られてるみたい。
生き物は無理でしょ?外に出ることも無理だったし。後、出てくる食べ物も。
朝はパンと牛乳で、昼はミートスパゲッティ。夜はご飯と焼き鮭と味噌汁。
これが毎日出てくるの。これ以外は食べたことなかったな・・・。

「それで、何もすることがなかった私は、その状態がおかしいとか何も思わないまま・・・とりあえず、本を読んだの。
望めば望んだ分だけ出てきたからさ。
貪欲にそれを読んでたんだ。
今じゃすっかり博識でしょ?ほぼ暗記してるもん。

「本を読んでく内に、今の状態が異常だって気づいた。
後、地球というものがあるってことも、そのとき知った。
・・・国も、ね。

「え?いやー時計しかなかったから今何歳かもわかんないんだよね。
とりあえず・・・アーサーよりは生きてる・・・と思う。

「うーん。全ての本を何回か読み込んで・・・あ、ということは・・・今から150億年前くらいかな?
前言撤回だね。とりあえず私150億年は生きてた☆
はいはい言い分は後で聞くから。今は聞いて聞いて。

「そのときくらいに・・・突然、一枚の鏡が出てきたんだ。


 白い悪意のパラノイア

(とても楽な言い訳が欲しかったのにね)

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Yuki usagi(プロフ) - うがーo(`ω´ )o元気? (2012年11月13日 18時) (レス) id: 9d9bb77bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮮裏 | 作成日時:2012年10月20日 23時

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