forty nine ページ50
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扉を開いたまま、
そんな会話を交わした私達。
日「Aの事だから
気付いて無いと思うけど…
俺、昔からAの事が好き。」
揺らぐ事の無い大きな日高先輩の黒目を
ただ、呆然と見つめる事しか出来ない。
日「宇野もAも可愛い後輩。
だけど、Aの事をただの後輩だと
思った事は無い。
いつか、俺の女にしてやるって
ずっと思ってた。
だけど、今は與って奴がAを占領してて
むかつく。」
淡々と言葉を発していく日高先輩。
私は、返事はおろか、相槌すら打てないほどに
動揺していた。
日「だから、仕返し。」
ニコッと笑った日高先輩。
そして…
触れるだけの口づけをした。
日「じゃあな♪」
帰って行く日高先輩の後ろ姿を
立ち尽くしたまま見ていた。
『與さん…。』
私のアパートの廊下には與さんが
睨む様にコチラを見ていた。
日高先輩は、與さんとすれ違いざまに
何かを耳打ちすると、
振り返り私に手を振って帰って行った。
コツコツと、與さんの足音が近付いて来た。
與「もう、此処に来る事はあらへんな。」
『與さん…。』
與「男が居るなら、
他の男をその気にさせへん事やな。」
酷く傷付いた顔をして帰って行った與さん。
暫くして、私は走って家を出た。
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あい - 楽しみに待ってます(;_;) (2016年8月28日 19時) (レス) id: 42e31acb04 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - あいさん» お待たせしてしまい申し訳無いです( ´・ω・` )もう少しなので、お待ちください(。>艸<) (2016年8月28日 18時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続きが気になります( ; ; )もう少しで私がリクエストしたところ入りますか(;_;)?? (2016年8月28日 15時) (レス) id: 72bc5ee288 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - リョーカイです!\(^∀^)/ (2016年8月25日 18時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - しんちあさん» ありがとうございます(#^.^#)えっと、どういう事ですか? (2016年8月25日 15時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tiko | 作成日時:2016年7月23日 23時