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與「この書類、確認お願いします。」
『はい。あ…。』
"與さん"と呼ぼうとしたら
自分のデスクに戻って行った。
いつもみたいに私に触れてくる事も
いつもみたいに関西弁で話し掛けられる事も
無く、ただの業務会話でしか無かった。
それが、社会人として当たり前で当然だけど
普段がフランク過ぎて
何だか淋しく思えた。
伊「真ちゃんの事怒らせたの?」
『え?』
伊「あの真ちゃんは、
怒ってる時の真ちゃんだよ。
見てて分からない?」
余裕綽々と微笑む伊藤さん。
確かに不機嫌なのは分かってる。
だけど、私は與さんが怒る様な事を
した覚えは無い。
実「ランチ行くよ!」
『あ、うん。』
與さんに頼まれた仕事をこなしたところで
実彩子が私のデスクまで来た。
実「あ、そういえば…。
伊藤さん。
私、西島さんとお付き合いさせて頂いてます。
色々と話は聞きました。
私の彼にちょっかいかけないで下さいね?」
実彩子は、私を呼びに来るという
口実を使って伊藤さんに喧嘩をふっかけた。
伊「そうなんだっ!おめでと〜う♪
でも、
宇野さんは"にっしー"の好みじゃ無いから
何か意外!」
え。これ修羅場なの?
巻き込まれたくないんだけど。
実「存じ上げております。
ただ、"隆弘"が私を選んでくれただけです。
私が、彼を変えるだけなので。」
今カノと元カノの意地のぶつかり合いを
何故、私が見ていなきゃいけないんだろう。
西「勘違いすんな。」
休憩前の西島さんも気付いたのか
コチラにやって来て実彩子の肩を抱いた。
西「俺は、実彩子が好きなだけだから。
あんま俺の女にちょっかいかけんなよ。」
西島さんがそう言えば、
伊藤さんは"あっそ"と部署を出て行った。
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あい - 楽しみに待ってます(;_;) (2016年8月28日 19時) (レス) id: 42e31acb04 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - あいさん» お待たせしてしまい申し訳無いです( ´・ω・` )もう少しなので、お待ちください(。>艸<) (2016年8月28日 18時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続きが気になります( ; ; )もう少しで私がリクエストしたところ入りますか(;_;)?? (2016年8月28日 15時) (レス) id: 72bc5ee288 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - リョーカイです!\(^∀^)/ (2016年8月25日 18時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - しんちあさん» ありがとうございます(#^.^#)えっと、どういう事ですか? (2016年8月25日 15時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tiko | 作成日時:2016年7月23日 23時