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thirty two ページ33

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與「アイツの事聞かへんの?」









私を抱き締めたまま、問い掛ける與さん。









アイツとは…









『伊藤さんの事ですか?』


與「おん。
Aはさ、何も聞いてこおへんよな。
初めて此処に来た時も興味無さそうやったし
俺の事知りとうないん?」


『急にどうしたんですか?』









ミネストローネを煮込んでいる火を
弱くして、與さんの腕を解いて
振り返り向き合った。









すかさず、私を逃さまいと
私の脚の間に脚を入れ込みシンクに手を付き、
シンクと與さんとの間で
身動きが取れなくなった。









與「逃さへんで。」









與さんの真剣な眼差しを見て
逃げる事を諦めた私。









與「俺は、
Aの事もっと知りたいって思っとる。」


『伊藤さんの事凄く好きだったんですよね。』









私が與さんの目を見つめてそう言えば
揺らいだ綺麗な瞳。
吸い込まれそうな程の綺麗な彼の瞳。









『與さん西島さん伊藤さんの間で
何があったのかは分かりません。
でも、2人が女嫌いになった理由は
間違い無く伊藤さんにあると思います。
でも、私がそれを知ったところで
貴方達の女嫌いを克服出来る訳でも無ければ
伊藤さんとの仲を取り持つ事も出来ません。
違いますか?』









私の話を聞いた與さんは
一度俯き再び私を見つめた。









與「やっぱりAは、Aやな。
他の女とは違うな。笑」


『え?』


與「普通なこんだけ仲良いんやから
知りたくなるもんやんか。
しかも、勘鋭すぎやろ。笑
俺は、京都出身やし、にっしーは北海道。
アイツは愛知。接点ありそうでも無いのに。」


『あ、與さんって京都出身なんですね。』


與「ハァ?今更かいな。拍子抜けやわ。」









そう言ってズルズルっと崩れ落ちた。









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あい - 楽しみに待ってます(;_;) (2016年8月28日 19時) (レス) id: 42e31acb04 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - あいさん» お待たせしてしまい申し訳無いです( ´・ω・` )もう少しなので、お待ちください(。>艸<) (2016年8月28日 18時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続きが気になります( ; ; )もう少しで私がリクエストしたところ入りますか(;_;)?? (2016年8月28日 15時) (レス) id: 72bc5ee288 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - リョーカイです!\(^∀^)/ (2016年8月25日 18時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - しんちあさん» ありがとうございます(#^.^#)えっと、どういう事ですか? (2016年8月25日 15時) (レス) id: 4de9eeac12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tiko | 作成日時:2016年7月23日 23時

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