Distance

twenty seven ページ28

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正直、あの2人がくっつくのは
時間の問題だと思う。









酔った勢いとはいえ、
硬派(純粋？)な実彩子が付き合っても
いない人とするなんてあり得ない事だから。









與「A、帰るで〜。」


『あ。はいっ。』









仕事が終わり與さんが私のデスクにやって来て
肩をポンッと叩いた。









伊「女嫌いって聞いたけどAちゃんとは
随分と仲良くしてるんだね？」









私の隣で帰る支度をしている
伊藤さんがそう言った。









與「アンタには関係あらへんやろ。
A行くで。腹減った。」









與さんは、伊藤さんに冷たく言い放つと
私のカバンを持ち、空いた片手で
私の手首を握りズカズカと部署を出た。









與「あ。すまん。」


『いえ。』









会社のロビーまで来たところで
ハッとした與さんは私から手を離した。









何だか、ムシャクシャしてそうな與さん。









歩き方がいつもより、ちょっとだけ
スマートじゃない。









『與さん？ご飯、何が好きですか？』


與「しゃぶしゃぶ。」


『奢ってくれるな…』與「ハンバーグ」


『分かりました。』









"奢ってくれるなら良いですよ。"と、
言おうとした所で、すかさずハンバーグと
言った與さん。









『お買い物に付き合って下さいね？』


與「おん。エエで。」









與「まだ抹茶ある？」


『ん〜、どうだったかな…。』


與「一昨日、もうコレが最後って
言ってへんかった？」


『あ！そうですね！』









そう、一昨日も家に来た。
2日に1回は何故かうちに来るんだよね。









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