Distance

twenty four ページ25

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実彩子、驚いてたな〜。









西島さんの女嫌いの理由も伊藤さんに
あるのかな。









そもそも與さんの女嫌いも
伊藤さんのせいだと決まったわけでは
無いんだけど…。









伊「あーぁ、にっしー行っちゃった。
久しぶりだね？真ちゃん。」









"真ちゃん"呼びで
私の中の疑惑は確実に真実になった。









與「は？お前誰やねん。
気安く話し掛けんなや。」


伊「わ、冷たいね？まあ、それもそうよね。
これから、宜しくね。真ちゃん？」









冷たくて怒り口調な與さんに対して
動揺すらせず笑顔で、
與さんの腕を触ってから部署を出て行った
伊藤さん。









かなり図太い精神の持ち主だと思う。









與「はあ〜っ。うぜ。」


『ふふっ。』


與「何が面白いん？」


『あ。すいません。
與さん分かりやすいなって…。
女嫌いの與さんだけどあんなに怒ってるの
初めて見ました。』


與「Aホンマに変わっとるな。
あ。てか、何がしたいん？」


『あ。コレ、早く終わらせたいんです。』


與「こんなん簡単やんか。
ちょい半分座らせてや。」









私の椅子に半分座り
パソコンのキーボードを構う與さんに
思わず見惚れていた。









與「はい。出来たで？
ん？何か付いとるか？」









じっと見ている私を不思議に思ったのか
不思議そうに訪ねて来た。









『いえ。
本当に顔だけは整っているのに
性格に難アリだなと思いまして。』


與「ハァ？
俺、Aには誰よりも優しくしとる
つもりやけど？」


『はい。知ってます。
ご飯行きましょ。
ぁ、ありがとうございました。』


與「お礼に今夜はAの手作りご飯な。」


『え。本当に来るつもりだったんですか？』


與「アカン？」


『暇人なんですね。』









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