Love

040号室 ページ41

"真司郎の事が好き。"



そう言うと、再びキスをされた。




『っ。/////』


真「顔、真っ赤やな。
Aのファーストキス俺が貰ったわ。」


『なんでファーストキスって知ってるの？』


真「ファーストキス済ませた奴が、
上裸姿を見るだけで
あんな反応する訳無いやろ。笑」



笑いながらそう言った真司郎は
私の隣に座った。



真「なあ、なら昨日の夜の好きって…」


『うん、真司郎の事。
それに、瞼へのキスも私が泣いてたから。』


真「俺、自分に嫉妬しとったんや…」


『まあ、そうなるね。笑』



私が、笑っていると
急に真剣な顔になった真司郎。



真「A、昨日はあんな言い方して
ごめんな…。」


『うん。』


真「それと、すみれの事なんやけど…」



真司郎は、寝言で言っていた
すみれと言う女の子について話し出した。



"すみれ"
真司郎が中学3年生の時に付き合っていた
女の子。

まだ、
シェアハウスに住む前の事で
みんなとも知り合っていない頃の話。



真司郎とすみれちゃんは同い年で
校内でも有名な美男美女カップルだった。



ある日の放課後、
教室にすみれちゃんを迎えに行くと
すみれちゃんは、その時の真司郎の親友と
浮気をしていた。




す「アンタみたいな、顔だけの男は
私のアクセサリーにすぎないの。」



すみれちゃんは、
そう言い放ち真司郎では無く
真司郎の親友だった男の子を選んだ。



その日は
大雨で雷の酷かった日。



だから、真司郎は雷を嫌いになった。



そして、
すみれちゃんは中学卒業と共に
海外へと引っ越した。





『そんな事があったんだ…。』


真「やから、Aがアイツの名前を
知っとってビックリしてあんな言い方したん」


『そうだったんだ…。』


真「でも、初めてAと寝たあの日。
Aが雷嫌いやって知って
興味が湧いた…」


『うん。』


真「俺の事を言われて学校の女に
叩かれかけた日あったやろ？
あん時に、Aの事を好きになってん。
コイツなら俺から離れへんって思えた。」


『うん、離れないよ…』


真「俺、ホンマにAの事が好きやわ。」


『私も、真司郎の事が好き…。』



？「ねえ、ママ〜！
あのお兄ちゃんとお姉ちゃん
好き同士なんだって〜！」



知らない5歳くらいの男の子が
私達の事を指差して
ママと呼んだ女の人の所へ走って行った。



真「帰るか。笑」

『うん、そうだね…。笑』



手を繋いでシェアハウスまで
一緒に帰った。

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