036号室 ページ37
この家に来てから
こんなにも眠れなかったのは
初めてだった。
いつもなら
眠れない筈の雷の夜だって
眠れたのに…。
それは
嫌いと言いながらも
怖がる私の傍に居てくれた真司郎のおかげ。
いつからだろう…
いつから真司郎に惹かれていたんだろう…
気付かないうちに惹かれていたのかな。
いや、
初めて会った冷酷な顔を見た時から
気になっていたのかも知れない。
そんな事を思いながらも
にっしーの腕からすり抜けて
下に降りた。
ｶﾞﾁｬﾝ…
まだ6時だっていうのに
真司郎がソファーに座りテレビを観ていた。
私は、
話しかける事も出来ずにキッチンに立ち
朝ご飯を作る。
ｶﾞﾁｬﾝ…
浦「あれ、2人共早いな。」
『直也くんおはよ。』
真「おはよーさん。」
直也くんは、私と真司郎を交互に見ると
首を傾げながら真司郎の隣に座った。
直也くんの事だ…。
私達が喧嘩をした事、気付いてる。
それから、
黙々と朝ご飯を作り皆がゾロゾロと
起きてきた。
隆「A〜♪♪」
『あれ、にっしー。
自分で起きて来れたんだ？』
隆「起きたらAが居ないから
寂しかった〜。泣」
にっしーがそう言って、
料理の仕上げに取り掛かる私を
後ろから抱き締めた。
秀「え？昨日、真司郎と寝る日だったろ？」
光「確かに。」
実「まあ、良いじゃん？」
千「どうせ、にっしーが連れて行ったんだよ」
みさちゃんとちあちゃんも
気付いてるんだろうな…。
みんなに気を遣わせちゃってる…
隆「そんな顔すんなって。
昨日言ったろ？
Aの笑顔を見ていたいって。」
酷く優しい声で、
私の耳元でそう言ったにっしー。
『うん、ごめんね…。』
隆「違うだろ？」
『あっ。ありがと…。』
隆「よく出来ました♪」
そう言って、
優しい笑顔で笑うと私の頭をポンポンして
自分の席に座った。
隆「飯、出来るってよ〜。」
みんながダイニングテーブルに集まり
朝食を食べた。
とても静かな食卓だった。
いや、
静かなのはいつもの事…
とても空気が重たくてピリピリとしていた。
それは、
紛れも無く私のせい。
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オーバー - めちゃくちゃ感動しました〜(泣) (2018年5月25日 0時) (
レス) id: 4343d9fd82 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます(*^^*)これからも頑張ります(*´∀｀)また、是非感想をお聞かせ下さい（*´Д`*） (2016年4月2日 6時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
さつき - この作品すごく感動しました！めっちゃええ話です^ - ^これからも頑張ってください^_^ (2016年4月2日 2時) (レス) id: d7e0fe0e7b (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - 聖依華さん» ありがとうございます(*´ω｀*)新作も宜しくお願い致します(*^^*)(*^^*)当分は真ちゃん落ちかと思われます。笑 (2016年3月1日 21時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
聖依華(プロフ) - Love最高でした！ありがとうございました！新作も読ませていただきます！これからも真ちゃんオチ待ってますっ！ (2016年2月29日 22時) (レス) id: dc293909fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tiko
| 作成日時：2016年2月22日 16時
