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028号室 ページ29

怒られちゃった…

與くん、
凄く怒っておられます…


真「良かったな、顔に傷が出来へんで。
もしあの時叩かれとったら大事やで。
にっしーや、実彩子、千晃が
あの子等シバいとるで…。」

『確かに、あの3人ならヤりかねない…』

真「女の子なんやから…
もうちょい言動には気を付けへんと…
エライ目見るだけやで…」


そう言って、ヘナヘナ〜と
地面にしゃがみ込んだ與くん。


やっぱり…。


私が、さっき言った事は間違い無いよ…。


與くんは、
性格悪くなんてない。


むしろ…


『與くんは、やっぱり優しいですね。』

真「はあ?」


凄く怖い顔で私を見上げる與くん。

目線を合わせる様に私もしゃがみ込んだ。


『與くんは、確かに冷たいし、
ちょっと乱暴だし掴めないけれど…

間違い無く、凄く、優しい人…。』

真「何言っとるん?
ええか、これからはあんな事すんなや?」

『嫌です。』

真「はあ?」

『私は、與くんとお友達になりたい。
本当の與くんを見たいです…。』



私がそう言えば俯きながら
ため息を吐いた。


真「あんな?関わんなって言ったやろ?」

『それも、與くんの優しさですよね…。
人気者の與くんと編入生の私が、
親しくして居れば女の子達が
黙っては居ないから…。』

真「別に。」



ほらね、
與くんは"別に。"イコール"そうだ。"と
いう事。

私は嬉しくなって、笑みが溢れた。



真「お前、急に笑って何やねん。」

『私、與くんの事を嫌いと言ったけれど
撤回します。好きです。』

真「はあ?いきなり何やねん。」

『好きって表現は少し違うか…笑
與くんの事、嫌いじゃ無いです。』

真「お前、ややこしいねん。

まあ、俺も

お前の事嫌いや無いかもしれへん。」



私は、與くんの事を知りたい。

與くんにも私の事を知ってもらいたい。

仲良くなりたい。

これが、恋なのかは分からない。

けど、與くんへの気持ちが特別なのは分かる。



『A!
お前とかアンタじゃなくてAって
読んで下さいっ!真司郎っ♪』

真「お前は、馴れ馴れしい女やな。
あ…。(ボソッ)A…。」



"お前"と、言った真司郎を睨みつけると
小さな声でそっぽを向きながら
私の名前を呼んだ真司郎。


夏の陽気のせいなのか、
真司郎の頬が少し紅く染まっていた。



真「てか、俺にだけ敬語やな。」

『あ、そうだね。笑
苦手だったからですかね…。』

真「名前で呼んで欲しいんなら
敬語辞める事やな。」

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オーバー - めちゃくちゃ感動しました〜(泣) (2018年5月25日 0時) (レス) id: 4343d9fd82 (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます(*^^*)これからも頑張ります(*´∀`)また、是非感想をお聞かせ下さい(*´Д`*) (2016年4月2日 6時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
さつき - この作品すごく感動しました!めっちゃええ話です^ - ^これからも頑張ってください^_^ (2016年4月2日 2時) (レス) id: d7e0fe0e7b (このIDを非表示/違反報告)
tiko(プロフ) - 聖依華さん» ありがとうございます(*´ω`*)新作も宜しくお願い致します(*^^*)(*^^*)当分は真ちゃん落ちかと思われます。笑 (2016年3月1日 21時) (レス) id: 8b0ed6924d (このIDを非表示/違反報告)
聖依華(プロフ) - Love最高でした!ありがとうございました!新作も読ませていただきます!これからも真ちゃんオチ待ってますっ! (2016年2月29日 22時) (レス) id: dc293909fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tiko | 作成日時:2016年2月22日 16時

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