私の旦那様は與真司郎。

抹茶ラテ飲まないなんて ページ4

ベッドルームを後にした
私は、白いフリフリのエプロンを
身に着けた。


このエプロンはわたしの趣味では無い。

私の母が
"新婚なんだからエプロンはこれじゃなきゃ♪"
と、プレゼントしてくれたもの。

母は新婚でも無いのに
いまだにフリフリのエプロンを身に着けて
"健ちゃ〜ん♪"って…


お父さんとお母さんは
私の目の前でもキスをしたり
手を繋いで買い物をしたり
とっても仲良し夫婦。

高校時代は"いい歳して"なんて
思ってたけど、自分が結婚してみると
私も母達のようにいつまでも
仲良く真ちゃんと一緒に生きて行きたいと
思う様になった。


真「今日は何作るん？」


ベッドルームから出てきた
ボサボサ頭の真ちゃん。


『ん〜。
今日はフレンチトーストにしようかな。
パンケーキでも良いね♪』

真「今日は洋食なんや！」


そう言って鼻歌を歌いながら
洗面所に向かった真ちゃん。

顔洗って、歯磨きしてくるんだろうね。


今日は日曜日。
お仕事はお休みだからまだ寝てても良いのに…


真ちゃんは、毎朝私を起こした後
基本的には二度寝せずに
私とずっと話してくれてるんだっ♪


真「結局、フレンチトーストにしたんやな」


パンをたまご液に浸していると
後ろから抱き着いてきた真ちゃん


『うん♪パンケーキの方が良かった？』

真「や、フレンチトーストの気分やな。」

『ふふっ。良かった♪』


フレンチトーストは暫く漬け置きするし
おかずはもう少し後から作ろうと思い、
真ちゃんの腕を解く


真「え〜。何で離れるん。」

『とりあえず、もう少ししてから
再開するからエプロン取ろうと思って。
あ、抹茶ラテ飲む？』

真「いらへん。」


真ちゃんが抹茶ラテ飲まないなんて
あり得ない…


『え、なんで？いつも飲むじゃん。』

真「その前にAを食べてからな？」


真ちゃんは、そう言ってニコッと笑うと
エプロンを外そうとする私の手を掴み
お姫様だっこをしてベッドルームへ
向かった。

拒否権は無いみたい(pink)→←24年間毎朝恒例です

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