私の旦那様は與真司郎。

24年間毎朝恒例です ページ3

ゆさゆさ〜と
私の体が揺れる…

勝手に揺れてる訳でも
私が揺らしてる訳でも無いよ？


真「A、朝やで？」


そう。

最愛の旦那様、與真司郎くんが
毎朝欠かさず起こしてくれます！！


『真ちゃん…っ』

真「おん。愛しの真ちゃんやで？」

『別に愛しくない。』

真「じゃあ、何で俺と結婚したん？
俺の事愛しとる癖に。」


うっすら目を開けて真ちゃんを
見てみると強気な発言とは裏腹に
ちょっぴり切なげな表情…。

可愛い…///


『ん〜…。何でだろ。』

真「は？」


目を見開き驚いたかと思うと
すぐにしゅん( ・・｀)とする真ちゃん。


『嘘だよーだっ！真ちゃんの事、好き。
大好きっ、愛してる！世界一愛してるよ！』


そう言って、
私の隣に座ってる真ちゃんのお腹に
抱き着いて、顔を見上げると…


真「まあ、合格やな。」

『はっ！？』

真「俺の事世界一愛しとるんやもんな。」

『え！？騙したでしょ〜！』

真「少しだけ目開いて俺の反応見てんの
丸分かりやわ！ばーか！」

『ずる〜い！真ちゃんばっかり！』


ほら、出ましたよ。

幼馴染みの私達。

物心ついたときから
朝の弱い私を真ちゃんは、
意地悪で起こしてくれます。

24年間毎朝恒例です。


今日の意地悪は、すなわちこういう事ですね。


愛しの真ちゃんやで？と言えば
私が、愛しくないと言うのを分かってて
わざと傷付いたフリして
愛してると言わせようという事ですね。


真「ﾌｯ。まだまだ甘いな。」

『ちぇっ。』

真「まあ、そんなAやから俺は好きやし
Aと結婚したんやけどな。」


意地悪をした後に、
甘い台詞を言うのも24年間毎朝恒例です。


真「愛してんで。」


そう言って、キスをしてこようとする
真ちゃんに私からチュッとキスをした。


真「おいっ。俺の番やろ？」

『ふふふっ。』


私からの不意打ちに驚きながらも
そう言った真ちゃんをベッドルームに残して
私はキッチンに向かった。



***shinjiro side


真「何やねんアレ。可愛過ぎやろ。」


その場でうずくまりながら
後でAに仕返しをしてやろうと
企む俺だった。

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