與の憂鬱と不機嫌な彼女

Episode47 ページ49

.真司郎side









そもそも、そんな事にはならないから
大丈夫！！









なんて、Aは思っとるんやろうけど
秀太は何を考えとるか分からん奴や。









Aの事を"可愛い"と言った
希少な人間やから。









『それに買い物に付き合うだけだからっ！』


真「ほーん。」


『妹の誕生日プレゼント買うのに
女の子の意見が欲しいけど、
来週は実彩子も千晃も忙しいんだって！』


真「ほーん。」


『真司郎さっきからそれしか言ってないっ！』


真「まあ、何かあったら電話してき。」









こうやって、俺はまた強がる。









ホンマは行かせたくあらへん。









"秀太の所なんて行かんといて"









そう言えたら楽やのに。









"Aは俺の傍に居り"









そう言えたら楽やのに。









『まあ、何も無いから安心して♪』( *ˆoˆ* )









この可愛い笑顔を、
いつまでも近くで見れとったら
それでええんや。









こうやって俺は素直になる事が
出来へんまま、"好き"の感情が募る一方や。









いつまでも、Aの傍に居(お)りたい。









俺は、それだけで最高に幸せや。









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