與の憂鬱と不機嫌な彼女 (ページ3)

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Episode1 ページ3

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「ねえねえ。俺等と遊ぼーよ！」

『はい？』

「怖がんなくて大丈夫だからっ！」

『別に貴方達なんて怖くありませんので。』

私は、世間から見れば美人な方。

正確には誰もが振り返るほどの美人。

それをちゃんと自覚している私は、
幼い頃から武道に励んだ。

『アンタ達って目が悪いの？
それとも頭が悪いの？家に鏡無いの？
私にナンパ出来る程の男じゃないでしょ。
自惚れないで、不細工。』

ナンパして来た3人の男達に
私が回し蹴りをして突きを入れれば
一気に青褪めていく男達…。

「性悪女っ！！」

『外見しか見てないアンタ達よりはマシよ！』

私が言い返せば全速力で逃げて行った男達。

真「派手にやらかしたな～。笑」

『ナンパされてるの気付いてて
見て見ぬフリしたのは誰よ。』

買い物を終えた真司郎は
私の肩を抱いて来た。

真「回し蹴り、綺麗に決まっとったな。笑」

『いつもの事よ。』

真「まあ、あれくらいの男なら
俺が出らへんでも楽勝やろ？笑」

『当たり前でしょ。
指一本触れさせないわ。』

真「まあ、そんなん見たら俺がアイツ等
殺るけどな。」

『それはあの人達が可哀想よ？』

傍から見れば、私達は美男美女カップルにしか
見えていないだろうけど
私達の関係は、そうでは無い。

幼い頃から一緒に居た、
言うなれば幼馴染みってやつ。

真司郎は170cmという、
男の子にしてはあまり高くはない身長。

でも、顔はＳクラスの美男。

それに、幼い頃から一緒だから
私の全てを知っていると言っても過言でない。

真司郎には気を遣わなくて済むし
とても楽で居心地良い。

だからなのか、
異性として見た事が無くて
勿論、友情が恋愛に変わる事も無い。

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