【H×H】絶対に蜘蛛フルボしない～番外編～ (ページ6)

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二人だけの秘密の冒険＿＊1 ページ6

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時刻は午前四時＿＿＿。
綺麗な空気の中、少し霧がかった山奥は薄暗くとても神秘的だ。
そんな山奥の誰も寄り付かないひっそりとただずむ荘厳な図書館を前に二つの影。

「アルア！ここに来るの久しぶりだね！」

「そうだね、今日は思い切り”冒険”しよう！」

「うん！！」

ここはオズペナ山の図書館。
こんな早朝にアルアとAが誰もいない図書館に二人で入っていく。

こんな早朝に何をしに来たのかといえば、答えは簡単だ。
Aが気に入ったこの図書館の”冒険”を兼ねて、まともな教育を受けてこなかったAのためにアルアが教育しようと考えたのだ。大好きな環境の中で勉強すれば捗るだろうし、ここはひとつシリオスに内緒で早朝に屋敷を抜け出してきたのだ。

中へ入っていくと大きな玄関ホールを通って壮大な図書室へとつながる扉を開けると視界に入る限り本だらけの部屋にたどり着く。

「今日は何の本を読もうか！」

ここに来るとまずアルアがこう言うのがお決まりになっている。
アルアがこう言ったら私は必ず、

「神話！！」

と言って、毎回別の地方の神話を聞かせてもらうまでがもはやお決まりだろう。
今回は表紙がとにかくかっこいい『ギリシア神話』を手に、アルアのもとまで一直線に駆け寄って手渡す。
アルアは「わかっていたよ」といった感じでお決まりの「ハハッ」と軽く笑った。

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＊作者より
一話分では入りきらないので二分割です！