第十四話 ページ17
Aはイヤホンを外した
貴『どうした千鶴、そんな大声を出して…』
雪「sigmaさんっ!」
雪村がガバッとAに抱きついた
貴『ど、どうした?』
雪「sigmaさん、大丈夫ですからね!私が絶対に助けますから!!」
貴『何の事だ?』
話が見えないまま雪村が力強く抱きついてきたので、Aはヘルメットの中から男達を見つめた
土「お、おい…落ち着けって…。」
雪「いいえ、引きません!置いてもらう身でこんな事言うべきじゃないと思っていますが、話も聞かないで処分を考えるなんて理不尽です!!」
雪村がぜぇぜぇと息を切らすのを見ていたAはようやく話を理解した
どうやら自分の処遇が決まった後、Aの事もどうにかしてほしいと頼み込んだらしい
しかし雪村みたいな事情がない為、受け入れられなかったみたいだが…
それでもAは騒ぐ様子もなく、ただカコカコとスマホをいじっていた
雪「sigmaさんは私が助かる様に手助けしてくれた恩人です。あの夜だって助けてくれたのも彼女です、だから私は今こうしてここにいるんです!…だから私だけ助かっても意味ないです!」
近「うーむ…困った事になったな。」
山「貴方は綱道氏の捜索に協力、という事情で新選組で保護する処遇に決定しましたが、そちらの黒い方はどうやら一般の方ではなさそうですし、昨夜の狙撃の件といい、話はそう簡単にいかなさそうですしね。」
そう言う山南の目は厳しく、他の男達の目も決して優しいものではなかった
雪「だからって…!!」
貴『千鶴』
雪村が何かを言い返そうとした時、Aがポンと雪村の肩を叩いた
こちらを振り向く雪村にAはヘルメットの中から優しく微笑んだ
貴『すまないな、私の為に迷惑をかけて…だけどもう大丈夫だ』
雪「sigmaさん…?」
ヘルメットの僅かな隙間からAの口角の上がった口元が微かに見えた
貴『所詮幕末の人間だろ?』
Aの姿が消えた
それと同時にシュッと男達の体にスライム状のブニブニのロープが巻きついた
近「ぬおっ!?」
土「うわっ!」
山「ぐっ…!?」
いきなりロープが巻きつき、バランスが取れずにその場に倒れこむ
貴『やれやれ…女だからって少し舐めすぎたな新選組。こっちの武器が狙撃銃だけではないと知らなかったらしいし、話を聞かなかった時点でお前らの負けは決まっていた』
勝ち誇った様に言いながら、身動きの取れない男達に目もくれずに広間から出て行こうとする
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ビビ(プロフ) - 千花羅さん» あるのよ!!自信もって!!(;´Д`)新しい小説!?ほんと!?楽しみにしとく!!(*´▽`*) (2016年3月23日 12時) (レス) id: 646ed80e19 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ありがとうございます。こちらも少しキツイ言い方をしてすみませんでした。これからの更新期待しています。 (2016年3月21日 13時) (レス) id: 500d0f8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - ビビさん» 文才なんかないって!ナイナイ(´Д` )小学生でも書ける文章だものww ちょっとまた新しい小説を作ろうと思ってる←(また駄作が生まれる…) (2016年3月21日 9時) (レス) id: 9eeb6ca6d8 (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 雫さん» パクリに見えているのならすみません、私そのアニメは全く知りませんし名前くらいしか聞いたことないです。わかりました、今後いろいろ考えてさせてもらいます (2016年3月21日 9時) (レス) id: 9eeb6ca6d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - でも、知っているこっちから見るとただのパクリにしか見えません、はっきり言って私の好きなキャラクターが侮辱されている気分です。 (2016年3月21日 1時) (レス) id: 500d0f8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千花羅 | 作成日時:2013年9月1日 0時