第九話 ページ12
雪「ハァ…。」
貴『……』
部屋に戻された二人は何もせずに壁に寄りかかった
雪「できれば殺さないであげたいけど、殺すしかないって空気でしたね…。」
貴『あぁ…和解は厳しいな』
このまま殺されるのは勘弁だ、と思ったAはカコカコと文字を打った
貴『千鶴、さっきも言ったが女だと言ったらどうだ?それで余計状況が悪くなったとしても、とりあえず言えば少しはマシになるんじゃないか?』
雪「……。」
貴『あまり考えている時間もない。判断は千鶴次第だ』
黙り込む雪村にAはそう言うと、またカコカコとスマホいじりを始めた
雪村はそんなAを見つめながら、決意した様に口を開いた
雪「…わかりました。私言います。」
貴『いい判断だ』
Aはヘルメットの中でニッと笑いながら、スマホの画面をタッチした
ビーー ビーー ビーー!!!
その瞬間、屯所にサイレンに様なけたたましい音が響き渡った
雪「!!!えっ!?何があったんですか!?」
雪村は驚いてゴチッと壁に頭を打った
貴『仕事に使うサイレン音だ、これで彼奴らを呼べる』
他に呼ぶ方法なかったのかしら…と雪村が呆れていると、サイレン音を聞いて駆けつけたのかバタバタと廊下から足音が聞こえてくる
土「うるっせぇ!!!何だこの音は!!」
沖「耳が痛…がはぁっ!!」ズドッ
斉「死なせてくれ…。」
足音は案の定、広間にいた男達だった
Aはサイレン音を止めると雪村に促した
貴『準備は整ったぞ』
雪「えーっと…。」
全「……。」
サイレン音にピリピリ警戒した男達がジッと雪村を見つめる
雪「;;;」
全「……。」
雪「あ…う…。」
全「……。」
雪「(怖いぃぃぃ!!!)」
雪村はプレッシャーに耐えられず、ササッとAの背後に隠れる
貴『どうした?言うんじゃないのか?』
雪「言えないですよ!あんな顔した人達に!」
貴『力強く千鶴を見ているだけだぞ』
雪「それを世間では「睨む」って言うんですよ!!」
コソコソと二人で会話する
それを見ていた土方が眉を寄せた
土「…何だ?言いたい事があるんだったら早く言え。」
意外な土方の助け船にAはポンと雪村の背中を押した
貴『大丈夫だ、私がついている。だから…安心しろ』
Aがコソッとスマホを見せると、雪村はうんと力強く頷いてAの影から出た
雪「あの…実はお話がーー…。」
貴『(さぁ行け、千鶴。きっといい方向に転がるから)』
Aはヘルメットの中から千鶴の後ろ姿を見守った
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ビビ(プロフ) - 千花羅さん» あるのよ!!自信もって!!(;´Д`)新しい小説!?ほんと!?楽しみにしとく!!(*´▽`*) (2016年3月23日 12時) (レス) id: 646ed80e19 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ありがとうございます。こちらも少しキツイ言い方をしてすみませんでした。これからの更新期待しています。 (2016年3月21日 13時) (レス) id: 500d0f8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - ビビさん» 文才なんかないって!ナイナイ(´Д` )小学生でも書ける文章だものww ちょっとまた新しい小説を作ろうと思ってる←(また駄作が生まれる…) (2016年3月21日 9時) (レス) id: 9eeb6ca6d8 (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 雫さん» パクリに見えているのならすみません、私そのアニメは全く知りませんし名前くらいしか聞いたことないです。わかりました、今後いろいろ考えてさせてもらいます (2016年3月21日 9時) (レス) id: 9eeb6ca6d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - でも、知っているこっちから見るとただのパクリにしか見えません、はっきり言って私の好きなキャラクターが侮辱されている気分です。 (2016年3月21日 1時) (レス) id: 500d0f8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千花羅 | 作成日時:2013年9月1日 0時