《刀剣乱舞》我が主（男主） (ページ6)

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五月雨いつつページ6

しとしと、と雨が降り続けるなか俺達は本能寺に向かうべく準備をしている。

｢はぁ、何故わたしが出陣しなければならないのですか…せっかく小夜や兄上とゆっくり出来ると思ったのに…｣

｢黙って準備しろ。宗三。主命だ異論は認めん、兄弟とは後で遊べばいいだろう…｣

分かっています。とでも言うようにツンっとそっぽを向いて宗三はまた準備を続けた。

｢おーい、長谷部の旦那と宗三、もう準備は終わったか？｣

障子越しに声を掛けてきた薬研にもう終わっていて、後は宗三だけだと伝えると薬研は笑いながら先にゲートで待っていると行ってしまった。

｢宗三、まだか…｣

いい加減終わらせろと振り返ると、

｢今回実装された刀、備前近景だそうですね…｣

いつになく真剣な表情でこちらを見つめていた。

｢私は、あいつがこの本丸に来たとしても仲良くはなれないでしょうね…｣

まあ、仲良くする義理も有りませんし。と付け加えると一人、部屋から出ていった。

｢備前、か…多分俺はあいつから避けられるんだろうな…｣

昔、あいつと刃を交えた時は半ば俺が襲われたような感じだったしな…

もし避けられたとしてもそれが当たり前か。

薬研達の呼ぶ声が聞こえ急いでゲートに向かった