初恋、芽生えて結ばれる。【時透無一郎】

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無一郎side






無一郎「話って何？依鈴。」









依鈴「うん、ねぇむいくん。私と付き合ってよ。」









無一郎「え？」








何、急に。









依鈴「いいでしょ？私の彼氏になって？」










無一郎「うわぁ！は、離れろ…！！」










急に依鈴が抱き着いてきた。









依鈴「ねぇ、Aちゃんより、わたしの方が可愛いでしょ？ねぇねぇ。」








鼻先がぶつかってきそうなくらいの距離で話してくる。









依鈴「むいくん、大好きだよ、むいくんも私の事、好きでしょ？」


















無一郎「…依鈴、手、貸して？」



















依鈴side






むいくんが私の手を握ってる…？










ま、まさか！指輪でもはめる気！？








依鈴「むいくんから、私の手を握ってくれるなんて、恥ずかしいな」
















無一郎「階級を示せ。」










依鈴「えっ？」












ズズズ












“壬”








依鈴「…！！やめて！」











勢いでむいくんの手を振り払ってしまった。










無一郎「やっぱり、嘘ついてたんだね。」








依鈴「ど、どうして…」









無一郎「見ればわかる。足も遅いし。」











バ、バレてた…









無一郎「ねぇ、Aの首にあざをつけたのも君なんじゃないの？」












依鈴「く、首？知らないわよ、そんなの。」







依鈴「ねぇ、Aちゃんの話なんて、置いといてさ、私と…」



















無一郎「Aのことを悪く言うと、僕が許さないよ？」












依鈴「ふーん、そんなにAちゃんが好きなんだ。でもダメよむいくん、Aちゃんにはほかに好きな男の子がいるもの。(嘘だけどね。)」









無一郎「構わないよ。Aが誰を好きになろうと、僕はAを好きでい続ける。」









依鈴「どうして…そんなにあの子に惹かれるの？私には分からない。」











無一郎「僕もわからない。ただただ、好きなだけだから。」

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