初恋、芽生えて結ばれる。【時透無一郎】

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依鈴ちゃんは先に走って帰って行ってしまった。








追いかける気にはなれなかった。















一人、トボトボ歩いてると、私の鴉の花丸が、隊服を咥えて飛んできた。











花丸「A！緊急デ任務！コノ近クデ最近、十二鬼月ノ目撃ガアッタラシイ！」









…十二鬼月！？











A「分かった、すぐに向かおう。」



















任務が入った以上、依鈴ちゃんのことは気にしちゃいけない。集中しなきゃ。










そう思っていたのに…
















下限ノ零「ふふ、隙だらけね。血気術 毒芹嵐！」











！！毒針をよけないと…！









サササ！！









下限ノ零「ふふ、よけることに必死になりすぎよ。」











ザク！！








A「うぐ…！！」










わき腹を刺された…！











止血だ！止血しろ、私！












A「ハァ、ハァ、」










血が…止まらない…










毒針も刺さって足に力が入らない…













下限ノ零「可哀想な小娘さん。たった一人でこの私に勝てると思った？」











その時だった。











？？？「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り！！」











A「…！！」










下限ノ零「ふん、また増えたわね害虫が。」











A「…あな、た、は？」










炭次郎「あなたの援護に来ました、竈門炭次郎です。俺たちが相手をしているうちに、止血を！！」











俺、たち…？










善逸「ぎゃあああ！！可愛い女の子のピンチだ…！俺が守る！！」










伊之助「ははは！！俺が鬼を切り刻んでやるぜ！！！」










下限ノ零「ふふ、害虫が増えたとこで関係ないわ。かかってきなさい。」
















良かった、猶予ができた。






今のうちに腹を縫おう。















必ず勝つんだ…！







誰も死なせない…！！

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