初恋、芽生えて結ばれる。【時透無一郎】

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依鈴side



私がむいくんの継子になってから、何日もたった。










でも、全然むいくんに近づけない。










あの子せいよ。












全部あの子のせい。











正直言ってAちゃんが羨ましい。











強くて、可愛くて、優しい子で、むいくんに気に入られてるから。












A「依鈴ちゃん、明日は楽しみだね！！甘露寺さんとお出かけ！！」













依鈴「ああ…そうだね。」
















すごくお人好しなのね、この子。











私、あなたの首、絞めたのよ？










そんな私と出かけるの、楽しいの？











“お人好し”じゃなくて、ただの“馬鹿”か。













いつもへらへらして、笑ってるもんね。











むいくんに媚び売りまくって、ホントムカつく。



















…もし、私がむいくんの彼氏になったらどんな顔するかな。











想像するだけで、笑える！！












いっそ、私明日帰ってきたらむいくんに告白しようかな！








いいかも！！









恋柱に話を聞いてもらえるしね！！ちょうどいい！！











ああ…何だか今から緊張しちゃう！！

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