知人Ａ、平凡な日常終了のお知らせ。

10 オリーブオイルとごま塩さん？ ページ10

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咲「おかえりー、遅かったじゃん。」




他の友達とワイワイ話していた咲が、私の姿を捉えた瞬間寄ってきた。





「…さきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


咲「どうした！？」





泣き叫ぶ私に、オロオロし始める咲。


私は秘密ごとらしいけど、そんなこと気にせず咲だけに打ち明けた。









…………









咲「…じゃあ、今日から同居ってこと？」


「いえす」


咲「うわ、まじかよ災難〜ドンマイとしか言いようがない〜」




咲が口を覆いながらウザい言い方でそう言うので殴り飛ばしたくなるけど、我慢。





咲「てか生徒会にも入らなきゃなの？」



「うん、らしい」





『うわーーー、不幸者じゃん！』って咲が机を叩いて笑ってる。


あのさ、一言いい？


しばくよ。








笑い者にしてくんじゃねえよ、こっちは真剣に悩んでんだわ！！






だってジュリタナカもいるわ、真面目くんもいるわ、なんか美形ぞろいだし。






めちゃくそ生徒会ファンって多いものよ？

なんで私選んだ？


くっそ生徒会とか興味なかったんだが。





ファンの中から選んであげてくれよ、どうせなら。気を使え？





これがバレたら私の人生終わり！おーまいごっと！！








「あーもう終わった。もう死にたい」


咲「おう、死ぬなよ？死んだら許さないって。」



一応心配してくれてるっぽい咲を抱きしめる。




咲「キモい」




すぐにペリッと剥がされたけど、私は咲に話したことで少しだけ重荷が取れたような気がした。






………わけではなかった。


まだ心はズンと暗くて重い。






「ああ早く家に帰りたい」


咲「そんな同居したいの？」


「なわけ。本家に帰りたいよお」








ホームシック症候群が襲ってる。









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