4話 ページ5
唇が離れると、千冬が万次郎の胸ぐらを掴んだ。
千冬「…さすがにマイキー君でも怒りますよ」
…千冬、怒ってる。
でも万次郎は動じずに真顔で千冬を見つめ返していた。
万次郎「Aのファーストキス俺だし。」
…っ!!
このタイミングでそれを言うな!そうなんだけど!
しかし千冬も抵抗した。
千冬「…でも、Aのハジメテは俺っす!」
千冬!?
みんなの前でそれ言わないで!
でも、それを聞いて一番驚いていたのは万次郎だった。
万次郎の驚きようは凄かった。
目を限界まで見開いて、「は?」と恐ろしいほど低い声でつぶやく元彼。
万次郎は千冬を振り払うと、私に整った顔を近づけてきて言った。
万次郎「…千冬の言ってたことはほんと?」
────返答次第で殺される気がした。
でも、
『…ほ、んと…』
私はびくびくしながら本当のことを言った。
千冬と私は付き合って長いので、ベテランカップルと言われるほどだ。
行為はもう済ませたし、喧嘩もしたことがない。
…だからこそ、千冬を裏切ることはしたくなかった。
でも、私の返答を聞いた万次郎は真っ黒な瞳で私を見つめてきた。
万次郎「…お前の、カラダも、声も、全部千冬に晒したのか?」
…ぞく。
私の心が恐怖で満たされる。
でもさ、
第一私を振ったのは万次郎じゃん。
…万次郎には関係なくない?
私は万次郎を下から睨んだ。
『…別れを告げた側が何でそんなに偉そうなの』
万次郎「…は?」
万次郎はまさか私にそんなこと言われると思っていなかったらしく、口をぽかんと開けた。
『昔の私は弱かったし口答えなんてしたことも無かったよ?
────でも千冬に何かしようとするなら私、容赦しないから』
そう切り捨てて、私は千冬の手を引っ張って神社を出た。
────────────言っちゃった!!
どうしよう。殺されるかな?
後になってから不安がつのってきた。
しかし、
千冬「Aっ!」
『…千冬…』
千冬の腕を引っ張っていることに気づいて、慌てて離す。
千冬は罪悪感に押しつぶされたような顔をしていた。
千冬「…ごめんな、…俺が神社に連れてきたせいだよな…マイキー君が元彼、なんて知らなくて」
『…千冬、』
千冬は何も悪くないのに。あ、少し爆弾発言はしてたけど。
私は目の前の彼をゆっくり抱きしめる。
『大丈夫だよ、もう会わないから』
もう絶対会わない。今日、私はそう決めた。
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めろん。 - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとうございますっ!!続編も不定期ですが頑張って更新するので楽しみにしてて下さい! (2021年10月11日 20時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - まだまだ見たいなー (2021年10月11日 2時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
めろん。 - 愛海さん» そなんですか!笑可愛いですね!ありがとうございまふ! (2021年9月28日 7時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
愛海(プロフ) - めろん。さん» ご、誤字が…!ふ、じゃなくて、す、で打ったつもりやったんです…!!恥ずかしい…、、続編嬉しーでふ!勿論応援してます! (2021年9月28日 2時) (レス) id: 6af5459261 (このIDを非表示/違反報告)
めろん。 - 雪さん» コメントありがとうございます!!優しくてお気遣いまで…嬉しいです!!続編書くので、是非これからもよろしくお願いします! (2021年9月27日 19時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん。 | 作成日時:2021年9月9日 23時