31話 ページ33
────ここは、?
私が目を開けたとき、1番に目に入ったのは…
万次郎「Aっっ!!」
『…ま、んじろ』
涙がぼろぼろでていて、クマが薄くできていた万次郎だった。
…ずっと、起きるの待っててくれたのかな。
心配させちゃって、ごめんね。
私は目を伏せて、万次郎の頬をそっと撫でた。
『…私は大丈夫だから、ね?』
そういってニコッと笑うと、万次郎はさらに泣き出してしまった。
…もう、泣き虫のお兄ちゃんだな。
あ、あれ?そういえば、イザナは?
私はカレンダーに目を向けた。
『────っえっ!?1ヶ月!!?』
そう、
ハロウィンだった決戦から、もう1ヶ月も経っていたのだ。
イザナ、イザナ、イザナ!!!!
ごめんね、1人にさせて!!早く戻らないと…!!
私が焦っていると、万次郎は顔を少し強ばらせて言った。
万次郎「…A、オレ、黒川イザナに会った。」
『…っえ、』
万次郎が、イザナに?
万次郎「病院で、会ったんだ。
“俺の妹は、死んでねぇか!?”って。」
そう話す万次郎の横顔は、あまりにも幼く、消えてしまいそうだった。
私の心臓がどくん、となる。
万次郎は言葉を続けた。
万次郎「あいつを見て、思ったよ。
────────Aに似てんな、って」
『────っ、!!』
私そっくりの白髪。紫色の目。
ただの兄妹だけど、私たちは双子のように瓜二つだ。
万次郎でさえ認めざるを得ないほど。
万次郎は悲しそうな、嬉しそうな瞳で私を見た。
万次郎「本当は、Aに、大事なヤツができてほしくなかった、」
『…』
なんでそんな事言うの?
なんでそんなに…悲しそうに笑うの?
万次郎「俺が、ずっと1番でいたかった」
『────だったら!!』
なんで振ったの!?
怒りが爆発してそう言いそうになったところで、私は真一郎くんの言葉を思い出した。
“────マンジローが別れを告げたのは、俺もあんまわかんねぇけど…
あいつは、絶対絶対、Aが大好きだから、安心しろ”
絶対私を大好き?
安心?
『────…ずるいよ…万次郎は、いつも、』
私はベッドの布団を強く握りしめて、涙を流しながら言った。
『…なんで、今更、…そんなこと…っ、』
万次郎の顔が見れない。でも、本音が聞きたい。
そう、思った時。
「────────A!!」
…噂をすれば。
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めろん。 - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとうございますっ!!続編も不定期ですが頑張って更新するので楽しみにしてて下さい! (2021年10月11日 20時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - まだまだ見たいなー (2021年10月11日 2時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
めろん。 - 愛海さん» そなんですか!笑可愛いですね!ありがとうございまふ! (2021年9月28日 7時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
愛海(プロフ) - めろん。さん» ご、誤字が…!ふ、じゃなくて、す、で打ったつもりやったんです…!!恥ずかしい…、、続編嬉しーでふ!勿論応援してます! (2021年9月28日 2時) (レス) id: 6af5459261 (このIDを非表示/違反報告)
めろん。 - 雪さん» コメントありがとうございます!!優しくてお気遣いまで…嬉しいです!!続編書くので、是非これからもよろしくお願いします! (2021年9月27日 19時) (レス) id: 7ecd344a3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん。 | 作成日時:2021年9月9日 23時