ep.09 ページ9
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フィンに先帰ってて宣言して、私は運動場へ向かった。
マッシュくんがキャベルに目をつけられたのはほうきの時間だったよね…
てことはキャベルのことだからお呼び出しくらいしてるでしょ。いやぁ困った困った、マッシュくんは、フィンと仲良くしてくれている友達だ。ぶっちゃけダンベルを片手で持ち上げてた時はどうしようかと思ったけど。
それにしても、あの日マッシュくんがお近づきの印にくれたシュークリーム、美味しかったな。あれって手作りかな、また食べたいし…、ここはいっちょ働きますか。
「おーい、おいも・きゃべつくん!」
「んー?やっと来たか…って、…A・シルヴァイエ」
「やだなぁ、気軽にAでいいのに!
高い地位の人は、私みたいな一般身分出身を見下す習性があるみたいだし…?」
「…そうだね、でもねA、僕が呼んだのはマッシュくんなんだよ」
「知ってるよ?だから収穫しに来たの。野菜は収穫するものでしょ?」
「減らず口だね、君も僕に逆らったら退学だっていうのにさぁ?ほら謝ってよ、」
あぁコイツ、イライラすることがあるとすぐに首グキグキやるんだもんなぁ…いずれ首にある大事な神経やりそうだよ。なんか常に寝違えてる人みたいで面白いんだよな、
そんなことを考えている間にも、私をとらえるかのように結びつく糸。
そして私を捉えたと確信したロイド・キャベルは高笑いをしだす。
「あーっはっはっは、ほら、僕に盾突くからいけないんだ、
調子乗ったらどうなるか、教えてあげないと」
「あーあ、君のせいでローブに土ついちゃった、
これフィンからもらったお気にいりのヤツなんだけど…、ねぇ、謝ってよ」
拝啓、親の権威に甘えて、七光りを最大限利用している負け犬、噛ませ犬くんへ。
私の力を誇示するのにちょうどいい舞台をありがとうございました。
「勘違いをかましているキャベルの糸は、さも簡単に突破することができるのになぁ…。」
「な…っ、なんで、!僕は高官の息子だぞ?!」
「うん、知ってるよ、だから交渉しに来たの。これ以上フィンとマッシュくんに手を出したら…」
自身の魔法が容易く突破されたことに驚いているキャベルは、理解ができないまま、私に頭を垂れた
その事実にあらまぁびっくり、取り巻きさん、お目目かっぴらいたら落ちるよ
そりゃ私中等部でそこまで名前出てなかったし当然か
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ちはねこ(プロフ) - Sさん» シリアスを書くと離れてしまう読者様がいる中でのシリアス好きの方はとても助かります…こちらこそ読んでいただいてありがとうございます! (4月7日 13時) (レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - ししししシリアスっぽいっっっ好きっっっっ.......!!!!!!!!!更新ありがとうございます!!!!!! (4月6日 22時) (レス) @page28 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
ちはねこ(プロフ) - ひなさん» そそそそそうなんですか?!需要しかないんですか?!(やかましい)それは胃薬と要相談ですね…、一秒でも多く読者様に楽しんでいただけるよう頑張ります🥰 (3月31日 23時) (レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 作者様の独り言は需要しかないので閲覧できて嬉しかったです!!! プレッシャーもあるかと思いますがそんなの気にせず自由に投稿してください😌😌 (3月30日 10時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ちはねこ(プロフ) - ひかりさん» ぴえ…その笑み一瞬暗黒物質放ってませんでした…?そうなんです思いのほか伸びるともうもはや一周まわって恐怖なんですよね、ありがたいけど。プレッシャーをグラビオルしながら頑張ります…!! (3月30日 1時) (レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
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