別れたので、新しい恋を探します【MASHLE】

ep.06 ページ6

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この女の子は、とてもいい子だと思った。
純粋で、かわいくて、明るくて…なによりかわいい。

だけどやっぱり、マッシュヘアくんのことになるとこう…極度になるというか、
私が今朝見たものは、やっぱり見間違えなんかじゃなかったのかもしれない。











「…開きました」









前の方を見ると、まさかのカギを破壊して開いた発言をする例の彼と、恐怖心を前面に出したフィンと、ブチギレている先生が見えた。


私の認識が間違ってなければ、ここ魔法学校なんですけど。
それでこの授業は魔法使って鍵を開けるのが課題だったはずなんですけど。

あれ、おかしいな、私今夢でも見てる？










「はわ……さすがですマッシュくん…」









ダメだ、もういっそ夢だと思いたい。
私の可愛いレモンちゃんを誰か返してお願いだから。まともなのってさては私とフィンだけか？？

こんなのが現実ってあんまりだよ、フィンがかわいそう。


てなかんじで、こんなのがしばらく続いて、放課後になったときはもう力尽きていた。












「同部屋誰だろ、一般的な人だといいな、例えばそう、普通の人…」










独り言をつぶやきながら歩くくらいには、もうそれはそれは疲れていた

とりあえず部屋についたら寝よう、同室の子には申し訳ないけど寝かせてもらおう。

うるさくされなければ基本どこでも寝れるから、ベッドとは言わない、もうもはや床でも寝れる。
いっそのこと部屋入った瞬間床に倒れて寝てやろうか


だけどはぁ、私はことごとく運がいいらしい。こりゃ困った…

扉のその前に立っただけでわかる。
この気配というか、いやもうだって扉の奥から悲鳴聞こえるもん。マッシュくーん♡みたいな。











「ええい腹をくくれ私！失礼します！」

「…え、あ、Aちゃん？なんでここに？！」

「ここ、私の部屋だよレモンちゃん」

「じゃあ私と同室の人ってAちゃんですか？」

「そういうことになるね」










滅茶苦茶嬉しそうに目を輝かせてくれるのはとても嬉しいんだけど、

その…その、壁に貼ってあるマッシュくんコレクションみたいなさ、盗撮の数々がマジでそれなに？？？？って感じなんだけどこれは…どう説明してもらえるのだろうか


でも机の上にはいろんなネイルとかスキンケアのやつがあってすごいなぁ、女子力高いなぁみたいな。











「女子力、あげようかな」

「…え？もう可愛いですよ！」









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