ep.28 ページ28
〈 ランス side 〉
俺には、愛してやまない世にも天使すぎる妹と、好きだった幼馴染がいた。
この幼馴染が、今俺の隣で能天気にも笑っているAという女だ。
いつも3人で過ごしていて、この三人のうちだれか一人が熱を出そうものなら、他2人はつきっきりで看病をした。誰かが飽きたと言えば、別の遊びに変えたし。
子どもながらに、距離は近い方だったと思う。
可愛い妹に、可愛い幼馴染。この二人といれていた俺は最高に幸せ者だったし、
遠い未来、大人になってもこうやって三人でいるんじゃないかと、そう思っていた。
だが、Aはある日突然失踪。当時俺とAが11歳の頃だった
Aの両親に聞いても、気まずそうに目線を逸らして「分からない」の一点張り。
今思えば絶対になにかを隠していたのは明白だが、その当時は不安でそれどころじゃなくて、「そうですか」と答える事しかできなかった
その4年後のことだ、アンナが難病を患い、俺はアンナを見捨てる両親とこの世界の在り方に幻滅し、神覚者になるべくイーストンに通うことを決意したのは。
「いやー、ランスと二人きりで散歩とか何年ぶりかなぁ」
「…さぁな。だが、間違いなく4年は経ってる」
「え、マジ？？？そんな経ってる？？無理なんですけど…」
表情をころころ変えて、いつも茶化して、無防備なAは、俺がA相手にどんな感情を抱いているのか、多分1ｍｍどころか1ミクロも思ってない。
いや、1ｍｍは分かってるかもしれない。というか分かってないと困る。
だがこいつもこいつ、鈍感が過ぎるというか、いつも鈍感なのに変なところで過敏というか。
前もそうだ、少し好きなヤツの話をした時は、「それって私？」とか聞いてきやがった。
本人は茶化したつもりだろうが、それが大正解だというのをどれくらい知ってるんだろうか。
「ねぇランス、私持病持ちなんだよね」
「は？？急だな」
「4年前くらいかなぁ、急に発症しちゃってね。今はだいぶ落ち着いてるんだけど」
「4年前？」
4年前というと、さっき言った通り、俺たちとAが会わなくなった頃だ。
その頃に病が発症して、感染力の高い病だから俺たちは会わせてもらえなかったのか、
それともなにか隠さなければいけない事情があったのか…
隠さないといけない事情…？？？
「おい、それってもしかして、……アンナと同じ病気か？」
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ちはねこ(プロフ) - Sさん» シリアスを書くと離れてしまう読者様がいる中でのシリアス好きの方はとても助かります…こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！ (4月7日 13時) (
レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - ししししシリアスっぽいっっっ好きっっっっ.......!!!!!!!!!更新ありがとうございます！！！！！！ (4月6日 22時) (レス) @page28 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
ちはねこ(プロフ) - ひなさん» そそそそそうなんですか？！需要しかないんですか？！（やかましい）それは胃薬と要相談ですね…、一秒でも多く読者様に楽しんでいただけるよう頑張ります🥰 (3月31日 23時) (レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 作者様の独り言は需要しかないので閲覧できて嬉しかったです！！！ プレッシャーもあるかと思いますがそんなの気にせず自由に投稿してください😌😌 (3月30日 10時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ちはねこ(プロフ) - ひかりさん» ぴえ…その笑み一瞬暗黒物質放ってませんでした…？そうなんです思いのほか伸びるともうもはや一周まわって恐怖なんですよね、ありがたいけど。プレッシャーをグラビオルしながら頑張ります…！！ (3月30日 1時) (レス) id: e6633a79d9 (このIDを非表示/違反報告)
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