- 共依存 -

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「両親が共働きでね、父親に至っては有名人だった。

小さい頃から京本○○の息子って言われながら育った。

ちょっと目立てば父親が有名人だからって言われて、何がする度にっていうより、生きてるだけで全て父親と絡められるのが本当に嫌だった。

おかげで友達なんてろくにできなかった。
人との関わり方なんてとうの昔に見失って、
どこに置いて来たのか分かんない。

それに、家に帰れば誰もいないし。
俺も花園さんと同じで、親には干渉されなかったから
今考えれば放置子だったかもね。

ただただ大きい家に1人で居る時間が何よりも寂しかったかも。

ずっと1人だから自分が好きな物をとことん好きになっていった。
気になる物を好きになっただけなのに、俺の価値観は何故か人と合わないことが多かったの。

厨二病って呼ばれる事も増えた。

女子なんて関わったことないんだよね。
どちらかというと避けられてた部類だから笑」
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自嘲するしかなかった。
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「そんなこんなで適当に毎日を過ごして、適当に進学して。

奇跡的にね！高校に入ったら友達が出来たの！
すごく嬉しかった！

前の俺よりかはちょっとは豊かな生活を送ってたかな。

僕、小さい頃からずーーーーっとモヤモヤしてる事があって。
やっと気づけたんだ。

消えたい。って無意識に思ってたことに気づいたの。

1か月前くらいからかな。毎日死にたかった。
五月病の影響だったのかもしんないけど。

ある日突然、自分の身体を傷付けることに手を出したんだ。

リストカットと O D。俺の相棒。」
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自分で自分の事がおかしく思えてくる。
消えたいとか死にたいとか
いざ口に出すと恥ずかしいね。
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「自傷行為を繰り返す毎日だったんだけど、
今日あまりにも天気が悪くて酷い雨だったから、
謎に僕の心がそそられちゃって笑

雨の日は頭痛くなるから苦手なんだけど今日は特別だった。

雨の中でびしょ濡れになったらどんな気分なんだろうって考えたら急にワクワクして。

もう気づいたらびしょ濡れになってた。

そしたら、花園さんに会った。」

お互いがお互いについて話し終えた。

何分時間が過ぎたんだろうな。
多分1時間は経ってる気がする。
それなのに、雨はまだ止んでなかった。

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Nevertheless, the rain had not stopped yet. ☔